
Huaweiが、中国市場向けの新型フォルダブルスマートフォン「HUAWEI Mate X7」を発表しました。8型の折りたたみ内側ディスプレイと6.49型のカバーディスプレイを備え、最新のKirin 9030 ProとHarmonyOS 6を組み合わせたフラッグシップ折りたたみモデルです。中国では2025年11月25日に発表、12月5日に発売となります。
Mate X7は折りたたみとしては珍しい「IP58」と「IP59」のダブル認証を取得しているのが大きな特徴です。粉塵の侵入を抑えるだけでなく、高温の水しぶきや強い噴流水にも耐えられるとされており、ちょっとした雨やキッチン周りの水はね程度なら使えそうです。
指紋認証は側面の電源ボタン一体型センサーを採用し、通常のスマホと同じ感覚でロック解除できます。

内側のメインディスプレイは8型の可折りたたみフレキシブルOLED、解像度は2416×2210で、アスペクト比は8:7.3。外側のカバーディスプレイは6.49型・2444×1080・20.4:9の3D曲面OLEDとなっています。両方の画面とも1〜120HzのLTPO可変リフレッシュレートに対応します。

背面カメラは、Huawei独自の「第二世代紅楓影像」システムを採用したトリプル構成です。メインカメラは5000万画素、RYYBセンサー、10段階可変絞り(F1.49〜F4.0)、OIS付き、超広角カメラは4000万画素、ペリスコープ望遠は5000万画素、約3.5倍光学ズーム、最大100倍デジタルズーム、マクロ対応、OIS付き。
SoCには最新の「Kirin 9030 Pro」を採用し、VC+グラフェンを組み合わせた大面積冷却システムを採用します。OSはHarmonyOS 6を搭載。
Mate X7のバッテリー容量は通常版が5525mAh、典藏版が5600mAh(いずれも公称値)で、折りたたみとしてはかなり大きめです。充電は66Wの有線急速充電と50Wのワイヤレス充電に対応し、ワイヤレス逆充電も利用できます。
通信面では5G対応に加え、Wi-Fi 7、Bluetooth 6.0、NFC、USB Type-C(USB 3.1 Gen1)をサポート。衛星通信機能も備えており、通常版は北斗衛星メッセージ(Beidou)、典藏版ではこれに加えて「天通」衛星通話にも対応します。
Mate X7は内折りタイプのフォルダブルで、展開時の厚さが約4.5mm、折りたたみ時でも約9.5mmと非常に薄く仕上がっています。サイズは展開時が156.8×144.2×4.5mm、折りたたみ時が156.8×73.8×9.5mmで、重量は通常版が約235g、典藏版が約236gです。
カラーバリエーションは通常版・典藏版ともに「云锦白(ホワイト系)」「云锦蓝(ブルー系)」「幻影紫(パープル系)」「寰宇红(レッド系)」「曜石黒(ブラック系)」の5色展開。ただし、20GB/1TB+手書きペン同梱モデルはホワイト系(云锦白)とレッド系(寰宇红)のみ。

執筆時点の為替レートは1元≒22円前後。エントリーモデルの12GB/256GB版が約28万6000円、12GB/512GB版が約30万8000円、16GB/512GB典藏版が約33万円、16GB/1TB典藏版が約35万2000円、20GB/1TB典藏版+ペンセットが約38万7000円程度。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 製品名 | HUAWEI Mate X7 / HUAWEI Mate X7 典藏版 |
| OS | HarmonyOS 6 |
| SoC | Kirin 9030 Pro |
| 実行メモリ | 12GB / 16GB / 20GB(モデルにより異なる) |
| 内蔵ストレージ | 256GB / 512GB / 1TB |
| 内側ディスプレイ | 8型 可折りたたみOLED、2416×2210、1〜120Hz LTPO |
| 外側ディスプレイ | 6.49型 OLED、2444×1080、1〜120Hz LTPO、20.4:9 |
| リフレッシュレート/タッチ | 最大120Hz表示、最大240/300Hzタッチサンプリング、1440Hz PWM調光 |
| 背面カメラ | 5000万画素メイン(RYYB、可変絞り、OIS)+4000万画素超広角+5000万画素ペリスコープ望遠マクロ(OIS) |
| 前面カメラ | 外側800万画素+内側800万画素、最大4K動画撮影対応 |
| バッテリー | 通常版5525mAh / 典藏版5600mAh(公称値) |
| 充電 | 66W有線急速充電、50Wワイヤレス充電、ワイヤレス逆充電対応 |
| 防塵防水 | IP58 / IP59 |
| 通信 | 5G、Wi-Fi 7、Bluetooth 6.0、NFC、USB Type-C(USB 3.1 Gen1) |
| 衛星通信 | 通常版:北斗衛星メッセージ、典藏版:北斗衛星メッセージ+天通衛星通話 |
| 生体認証 | 側面電源ボタン一体型指紋認証、顔認証対応 |
| サイズ | 展開時156.8×144.2×4.5mm / 折りたたみ時156.8×73.8×9.5mm |
| 重量 | 通常版約235g / 典藏版約236g |
| カラー | 通常版:ホワイト系/ブルー系/パープル系/レッド系/ブラック系、典藏版:ホワイト系/レッド系 |
| 発売日(中国) | 発表:2025年11月25日、発売:2025年12月5日 |
| 価格(中国) | 通常版12GB/256GB:12999元(約28万6000円) 通常版12GB/512GB:13999元(約30万8000円) 典藏版16GB/512GB:14999元(約33万円) 典藏版16GB/1TB:15999元(約35万2000円) 典藏版20GB/1TB+ペン:17599元(約38万7000円) |

















