タッチ操作をタッチせず、じゃない!SONYとCypressの共同開発技術「FloatingTouch」とは!?

 ”従来通りの操作をタッチせず行える機能”、ではなかった!

 先日SONYが発表したXPERIA solaことMT27に搭載されている、SONYとCypressの共同開発技術である”FloatingTouch”機能、調べてみると意外に革新的な機能であることがわかりました。

触らないでもタッチ操作ができる、ではない

 FloatingTouchは触らずに操作ができる、ということで、タッチ操作を直接触らずに行えるものと認識されているのではないでしょうか?

 実は触らないでタッチ操作が出来るわけではなく、FloatingTouchは従来onClickイベントしかなかったタッチパネルにonHoverイベントを追加する、という役目を果たしています。これはどういうことでしょう。

 通常、PC等の端末では、マウスなどの座標入力機器を使い、マウスカーソルを移動し選択するという形が取られています。

 また、現在何の上にマウスカーソルがあるのかをわかりやすくするため、一般的にOSのUIやWebページなどにはonHoverイベントというものが存在しています。これはメニューなどにマウスを乗せることで以下の様な状態になることです。


(マウスカーソルは2番目のメニューの上にある、ということを背景色を変えて示しています。)

 Androidにもこの”現在選択中であることを示す表示”は実装されているのですが、今販売されているAndroid端末を見てみましょう。果たしてトラックボールが搭載されている端末はあるでしょうか?そのため、このような機能も全く生きていません。(まあ、タッチすれば一瞬呼ばれるので、タッチ→指をずらす、で無理やり見ることも可能ですが。)

 そこで登場したのがこのFloatingTouchです。この技術を使えばなんと、タッチパネルから20mm以内に指が存在する状態である場合に、その座標にonHoverイベントを送ることができるのです。

 SONYのデモ動画にもある通り、これによりWebブラウジングの快適性が上がることが期待されます。タッチパネルしかない端末にありがちな、タッチして開いたはいいけど思っていたリンクじゃなかった…という現象からはもうおさらば!?

既存操作の”代替”ではない!よって誤動作の心配もナシ!?

 前述したとおり、FloatingTouchは”ただタッチ操作が指を触れずに出来るようになる“ものではなく、”現在指がある位置をポインターとしてOSに伝える機能“です。

 つまり、OS側はそれをタップ(決定)として認識せず、指が近くにあっただけでリンクが開いてしまった、などということはありえないのです。といっても、hover状態で移動するサイトなどがあればそれはまた変わってきますが。(そんなサイトあるのか?)

もちろん開発者も機能を利用可能!※

 ただしAndroid4.0アップデート後です。APIとしてはonHoverイベントが呼ばれる模様。(そのまんまですね)

まとめ この技術にはとても未来がありそう…!

 さて、このFloatingTouchですが、筆者的にはかなり革新的な技術だと思っています。というのも、現在のスマートフォンには”決定”のイベントしかなかったものを、”ホバリング”というイベントが追加されるわけです。その可能性はいくらでも広げられます。

 例えば、このホバリング感知を利用してフリック、スクロールの精度を高めたり、ホバーフリックで表示中のタブを切り替えたり…まさに可能性は無限大です。

 しかし、同時に筆者はソニーの発表の下手さにも愕然としました。こんな革新的な技術、Appleならどのように発表したでしょうか。Engadgetからの引用になりますが、JobsはFlashがスマートフォンに向かない理由として、Flashはホバリングイベントを使いすぎている、と例を挙げていました。ですがそれは実はこの技術を使えば容易に実装することが可能なのです。

 と、べた褒めした筆者ですが、個人的にはsolaはあまりツボではありません。この技術が導入されたフラグシップ端末を待ちたいところです。

Sources:
Sony Mobile Developer World
Engadget Japanese


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