サムスンとアップルの一連の特許問題においてITC(アメリカ国際貿易委員会)がiPhone3G,3GS,4ならびにiPad 3G,iPad2 3Gの米国内販売差し止めを命令を下していましたが、オバマ政権がこの決定に拒否権を行使しました。
販売差し止めとなった一連のiPhone,iPadはサムスンが保有する3Gの特許を侵害しているとして、サムスン側が裁判に勝利、今回の拒否権行使がなければ5日からも販売差し止めを含む一部の決定がの施行が予定されていました。
今回の拒否権行使について、サムスンは以下のようにコメントをしています。(筆者による意訳です)
サムスンが誠意を持って交渉をしていたのにも関わらず、アップルがライセンス取得を嫌がっていることを、ITCは認めていた。
今回のアメリカ合衆国通商代表部(※1)によるITCの判決を破棄することに失望を覚える。
※1:アメリカ合衆国通商代表部は大統領府内に設けられた通商交渉の機関
今回の一連の判決、決定、最終的な拒否権の行使により、泥沼の様相を見せ、底なし沼の上でボクシングをするような一連の裁判に終止符が打たれることを願いたいですね。