NTTドコモの加藤薫社長は、9月10日に渡米する方針のようです。これは9月10日に、Appleの新製品発表会がカリフォルニア州で開催されるためです。
NTTドコモはiPhone 5Sの販売開始を報じられていますが、これまでにもAppleの新製品発表会には、SoftBankの孫正義社長とKDDIの田中孝司社長も参加しています。孫社長と田中社長は、iPhone 5の発表会では隣合わせに座っていましたが、iPhone 5Sでは加藤社長も加わって3人になるのでしょうか。
これまで、NTTドコモがiPhoneの導入に踏み切れなかった理由として、NTTドコモの垂直統合モデルとコンテンツビジネスが、Appleのそれと相性が悪かったことによります。これはNTTドコモの坪内副社長が8月初旬に「Appleとのビジネスモデルとの共存が困難である」と発言をしているとおりです。
しかし同副社長は、8月下旬には態度を変えて「態勢は整った」「いつ出すかが問題」と発言しており、この間にドコモ側の要求する何らかの事項を、Apple側が呑んだということになるかと思います。
これについては、NTTドコモが展開する「dマーケット」について、iPhone上で楽しめるようにすることでAppleと大筋合意したと伝えられています。
また、10月下旬に開始される「ドコモメール」にiPhoneを対応することで、「@docomo.ne.jp」のキャリアメールを利用できる模様です。これにより、ドコモのメールアドレスを変えたくないがためドコモに残留していたユーザーが、iPhoneに飛びつくものと思われます。