時代は有線から無線へと移り変わる中、沢山の製品はあるもののなかなか手を出せないのがBluetoothヘッドセットです。今回はニアバイダイレクト様より TaoTRONICS TT-BH-03 の評価機材を頂戴したのでレビューしていきます。
コストパフォーマンスの高い一台
本製品のポイントはコストパフォーマンスの高さです。原稿執筆時の価格は2,999円とお買い求めになりやすい価格設定ながらも、基本的な機能と性能は網羅されています。
一昔前まで、3,000円を切るBluetoothヘッドセットは「悲惨」の一言に尽きるもので「まともにつながらない・音が聞こえない・バッテリーが持たない…… etc」使い物にならない製品がほとんどでした。今回、評価用機材を頂戴すると言うことで、心の中で「使い物にならないものが届いたらどうしよう」と考えていたのですが、その不安は製品をもって払拭されました。
外見は若干チープ。音質に問題は無し
価格からもお察しいただけるように、ハイエンドな製品ではなくエントリーモデルにあたる価格帯の製品ということもあって、作りは若干チープです。ネックバンドの強度は若干心許なく「踏むと壊れるかな」といった感じです。
一方の音質は目立った問題も無く「普通にいい音」といった感想でした。もちろん、高級なオーディオ機器と比べれて「音質が良い」とは言えませんが、気軽に作業用のBGMを流したりゲームの音声を聞くのには問題ありまえん。また、耳に障るノイズもなく付け心地も良いこともあってか、長い時間つけていてもストレスがありません。
高音質な apt-X コーデックには対応していませんが、Bluetoothの標準的な音声コーデックA2DPには対応しているためYoutubeやニコニコ動画などの音を楽しむには申し分ないでしょう。筆者の中でカテゴライズをするならば「音楽を聴く」ではなく「音楽を聞く・楽しむ」機器に分類できます。
音量調整ボタンや進むボタンがあるので、iTunesで肩の力を抜いて音楽を聞くのに重宝しています。
ハンズフリーでストレスフリー
毎日のようにスカイプの音声通話を利用する筆者には、マイクとヘッドホンは必需品です。物理的なケーブルに制約されないのは素晴らしいものだなと感じました。作業スカイプをする機会も多く、パソコンから離れた場所で掃除をしながらでも音声通話が可能です。
気になるマイクの音質は、普段からスカイプをしている友人に「ヘッドセットを変えたんだけれど分かる?」と聞いても「言われたらわかったけど、そこまで気にならなかった」とのことなので、こちらも問題なしと言えるでしょう。
バッテリーは一度充電すれば5〜6時間程度は利用可能で気がついたときに充電をするようにすればバッテリー切れは気になりません。ただ、充電用のケーブルはスマートフォンで主流になった Micro USB ではなくmini-B サイズなので、スマートフォン用のケーブルを使い回しできないのは少し残念な仕様です。
以上、低価格 Bluetooth ヘッドセットのイメージを良い意味で壊してくれた本製品でした。使い方に困ることもないので「はじめての Bluetooth ヘッドセット」にお勧めできる一台ですよ。