各キャリアから今年夏モデルのAndroidスマートフォンが発表されました。しかしパッとスペックを見ただけではCPUの周波数は基本的に全て2.3GHz、チップセットの名称もSnapdragon 801と昨年秋冬モデルのSnapdragon 800の最後に「1」がついただけ。今までの新機種とくらべて、なかなか進化したポイントが掴みにくいのではないでしょうか。
今回の記事ではSnapdragon 800→801での進化点や、各社それぞれの秋冬モデルと比較して進化したポイントを詳細にレポートしていきたいと思います。
Snapdragon 801って何?
Snapdragon 801はQualcomm社の最新のチップセットです。2種類のモデルがあり、MSM8974ABがCPUクロック2.3GHz、MSM8974ACがCPUクロック2.5GHzとなっています。
でもそれだけなら昨年秋冬モデルのSnapdragon 800とあまり差がないんじゃ…と思うかもしれません。確かにCPUの速度ではあまり差はないのですが、その他の部分で大きな違いが存在しています。
まず、Snapdragon 801ではカメラとのデータ転送速度が大幅に高速化されており、それにより高画素なカメラを搭載するXperia Z2などでも4K動画の撮影が可能になりました。
またSnapdragon 801では次世代動画コーデックである「H.265 HEVC」のハードウェアデコードにも対応しており、以前のH.264と比較して更に高画質、またはファイル容量を小さくすることが可能になりました。この技術は早速docomoアニメストアにも採用されており、「H.265 HEVC」のハードウェアデコードに対応したスマートフォン・タブレットでは、より低いファイルサイズでアニメストアのコンテンツが楽しめるようになりました。LTEプランでは通信可能な容量に制限があるだけに、この進化点は嬉しいところです。
その他細かいポイントではGPUのクロックが向上していたり、内部ストレージに使われるeMMC規格の最新バージョンに対応していたりなど、細かなポイントがありますが、こちらに関してはあまり体感として感じることは少ないでしょう。
最後に箇条書きで詳細な進化点をおさらいしたいと思います。
- CPUが2.2GHz / 2.3GHzから2.3GHz(MSM8974AB) / 2.5GHz(MSM8974AC)へ高速化
- GPUが450から578MHzへ高速化
- ISP(カメラ)が320MHzから465MHzへ高速化
- eMMC(内蔵ストレージ) 最大バージョン4.5対応から5.0対応へ
- メモリクロックが最大800MHzから933MHzへ高速化
- H.265 HEVCのハードウェアデコードに対応
各社フラグシップ機種の進化点を個別にチェック!
Snapdragon 800からSnapdragon 801になったことで進化したポイントはおさらいしました。しかしスマートフォン・タブレットの進化点はチップセットの変化だけではありません。各社共に差別化を図るため、様々な新機能を搭載してきています。各社の最新機種と一つ前の機種を比較して、進化したポイントをおさらいしていきましょう。
各社最新機種の進化ポイントは以下からチェック!
- docomo
ARROWS
AQUOS
Galaxy
Xperia - au
AQUOS
Galaxy
Xperia - SoftBank
AQUOS - 国内携帯各社の2014年夏モデルまとめ
- NTTドコモ2014年夏モデルの発売日と価格・月々サポートの一覧表