鍵はスワイプ・継続性・健康管理・ファミリーシェア――アップル、次期「iOS 8」を正式発表、機能拡充に注力。

 Appleは、6月3日(現地時間2日)にカリフォルニア州で開催されたWWDC14にて、次期モバイルOSとなる「iOS 8」を正式に発表しました。

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 ティム・クック氏は、ドロイド君を「虫みたいに見える」と冗談を言いつつAndroidからの乗り換えユーザーについて言及。iOSの顧客満足度は97%だそうです。89%のユーザーがiOS 7にアップデート済み。一方、全体のうちに占める最新バージョンAndroid 4.4 KitKatのユーザーは、わずか9%。

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 「古代文明では最新アプリは楽しめない」とAndroidを徹底的に批判するティム・クック氏。マルウェアの99%はAndroidであることも改めて強調しました。

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 最新モバイルOSのナンバリングは、やはり大方の予想通りのiOS 8に。

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 iOS 8ではまず、スワイプ操作が非常に便利になりました。ロック画面からのスワイプで通知に対する動作を選択可能。

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 通知がSMSやFacebookからのメッセージなら、その場ですぐ返事ができます。Androidでは、通知バーから返信などの動作を素早く行うことができますが、それに対抗してきた形です。

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 スワイプ操作で返信元のメールを確認したり、未読にしたりと、メーラーも使いやすくなりました。

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 ホームボタンのダブルタップにより呼び出せるマルチタスク画面では、最近コンタクトした連絡先が上部に表示されるようになりました。ここから電話やメッセージをすぐに送ることができます。

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 かつてBlackBerryのようなハードウェアキーボードがモバイル端末の文字入力のメインストリームであった時、AppleはiPhoneによってタッチキーボードに革命を起こしたことを強調。今回のiOS 8では、キーボードの推測変換の精度、速度が大きく向上したそうです。

関連:iPhoneで「ATOK」や「グーグル日本語入力」が使える?――iOS 8、ついに「共有」「ウィジェット」「キーボード」を開発者に解禁、Android対抗を本格化。

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 合言葉は「継続性」に。 メッセージやメールなど、iOS端末での作業をそのままMacに引き継ぎ可能。

関連:iPhoneの発着信をMacから!?――より進化したiOSとOSXの連携機能。

 グループチャットが合理化。スレッドに名前をつけることが可能に。

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 グループへのメンバー招待機能もシームレスに。会話の流れが早いグループチャットは、通知オフも可能に。

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 これまでどおり写真の共有はもちろんのこと、音声の共有も簡単に行えるようになりました。

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 同じように、動画だって簡単に送れます。もちろんセルフィー(自分撮り)も可能。声や表情、身振り手振り、周囲の状況を即座に伝えることができるので、テキストだけでは伝わりづらい時にも便利です。

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 そんなグループチャットの様子を伝える通知はこんな感じ。音声もすぐに確認できますし、他の通知と同じように即座に返信も可能。

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 iOS 8は画像編集も強化されています。「継続性」で引き継ぎも簡単。標準の画像編集アプリから、サードパーティ製のより優秀な画像編集アプリに橋渡しすることも、Macで編集作業の続きをすることもできます。

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 iCloudのシームレスさがあれば、エンタープライズ(法人向け・教育機関向け)の需要も満たせます。

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 新しい健康管理の統合アプリ「Health Kit」、健康情報を記録する「Health」という2種類のアプリが登場。

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 世にはたくさんの企業によって健康器具がリリースされていますが、Appleはそうした企業と提携します。

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 各種健康管理器具やアプリからの情報を集約することができ、より簡単に健康管理ができます。このアプリケーションで得られた情報を、すぐに医者に伝えることもできます。

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 家族で使っているiOSデバイスをつなぐ、ファミリーシェアリング。iTunesで買った音楽や動画などの各種コンテンツを、最大6人までの家族メンバーで共有可能に。 

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 複数クレジットカードを紐付け可能。便利ではありますが、子供が勝手に有料コンテンツを買ってしまいかねません。そんな時は保護者にお伺いを立てるので安心です。

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 家族間でのリマインダー共有のほか、写真共有も可能。アルバムの管理や同期がシームレスに実現。

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 Yosemiteには将来搭載予定の機能として、MacでもiOS風のUIを持った写真管理ソフトウェアのデモンストレーションが行われました。

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 写真編集も簡単に。同様の機能はMacでもWindowsでも使えます。

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 このような連携にはiCloudの利用が不可欠です。iCloudのストレージも値下げされるのだとか。複数デバイス間の写真管理がより効率的になりそうです。

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 説明する時間がないとして写真や動画解説などは省かれましたが、Shazamと連携した楽曲認識機能の統合もサラッと正式発表されました。

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 これまで対応していなかった中国語に音声アシスタントSiriが対応。

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 App Storeに新機能。まだ見ぬアプリと出会う導線となる探検タブの新設や、検索結果の画面の一新が図られています。

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 他の知り合いのユーザーがおすすめしていることを表示する項目や、アプリ説明をスクリーンショットだけでなく動画で解説することもできるようになりました。(ところどころ、AndroidのPlayストアっぽい?)

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  4000の新しいAPIを提供。他社のアプリケーションに横断。これまでアプリケーションは隔離され単独だったが今後は他のアプリに橋渡ししたり、アクションを追加可能。

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 標準アプリでの画像編集を他のアプリに引き継ぐことが可能。

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 開発者は通知センターのウィジェットへのアクセス可能。ウィジェット開発可能に。

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 iPadでも通知を引き継ぎ。

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 キーボードもサードパーティ製を利用可能に。詳しい解説記事はこちら

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 指紋認証システム「Touch ID」がサードパーティのアプリでも利用可能に。 このあたりはWindows Phone 8.1の音声アシスタントCortanaに対抗した形ですね。

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 Homekit発表。開発者向けに、家庭用のスマート家電が作りやすく。 

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 3D描画などに携わるOpenGL ESに替わる低レベルグラフィックAPIとしてMetalが発表されました。詳しい解説記事はこちら

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新しい言語として「Swift」の紹介とデモが行われました。 

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 iOS 8の対応ハードはiPhone4S / 5 / 5c / 5s / iPad2 / iPad 3rd / iPad 4th / iPad Air / iPad mini / iPad mini Retina / iPod touch 5thです。iPhone4が打ち切りになります。

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 UIデザインなどはiOS 7を踏襲しつつ、新機能の拡充や、iOS・OS X間連携に力の入っていた印象でした。特にAPI拡充は、Androidの機能の後追いではあるにしても、非常に楽しみなところです。

 なお、iOS 8ベータの開発者への配布は本日より、正式版の一般配布は秋ごろが予定されています。

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