Pioneerは本日、Appleの車両用テレマティクス「CarPlay」の対応機器を正式発表しました。メーカー側から実際の対応製品が正式発表されるのは初となりそうです。
Pioneer Electronics USAのカーエレクトロニクス事業部のマーケティングのヴァイスプレジデントTed Cardenas氏いわく「既に数百万の車両が道路上を走っている」とのこと。
既に販売されているPioneer製の対応機器に、ファームウェアアップデートすることで機器のCarPlay化が可能となります。販売中の対応機器はAVIC-8000NEX(市場価格約1400ドル)、AVIC-7000NEX(同1200ドル)、AVIC-6000NEX(同900ドル)、AVIC-5000NEX(同750ドル)、AVH-4000NEX(700ドル)の計5機種。これらの全てが搭載され、その車が走っているとすれば、数百万台ということになるのでしょう。さらに600ドルで発売予定のPioneerの車内用スマートフォン受信機「AppRadio 4」もCarPlayに対応予定。
CarPlayは、車内でもiPhoneの機能を快適にドライバーに提供するための、適切な操作方式を備えています。ユーザーはCarPlay対応機に、iPhoneを接続することで利用できます。現時点で対応しているのは、ソフトウェアとしてはiOS 7.1以上、さらにLightningケーブルが必須となることから、ハードウェアとしてはiPhone 5/5s/5c/6/6 Plusとなります。アップデート費用は無償。3月にはSiriを用いたハンズフリー操作も可能になる見通し。
今後はPioneerだけでなくアルパインやクラリオンもこの市場に参入予定。CarPlayが対応するとAppleが発表している自動車メーカーは、メルセデスベンツ、ボルボ、BMW、フォード、ヒュンダイ、GM、ホンダ、マツダ、アウディなど広範囲にわたっています。さらに対抗陣営としてGoogleのAndroid AutoやNVIDIAの存在があります。今後、ITの巨人たちのOSシェア獲得は、電話機・タブレットのみならず、自動車までもが戦場となることが予想されます。
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