「自撮り棒(The Selfie Stick / セルカ棒)」がアジア・若者を中心に流行っています。棒の先にスマートフォンを取り付け、手元のスイッチでシャッターを押し、自分や友達を撮影するというもの。”Selfie(自撮り)”からの派生語として”Groufie(集団自撮り)”も出来ました。
TIMEは、今年のベストイノベーションとして、スマートウォッチやSurface Pro 3と並び、自撮り棒をノミネートしています。
そんな自撮り棒ですが、韓国政府が一部の自撮り棒の摘発を開始します。ウォール・ストリート・ジャーナルによると、摘発対象となっているのはスマートフォンをBluetooth経由でシャッターを切るタイプのもの。通信をしている以上、電波を管轄する教育科学技術省の認可が必要となるためです。
では韓国当局の認可のない自撮り棒を使うことが犯罪かというと、そうではありません。日本の技適とは異なり、摘発対象はあくまでも販売業者。使用者は犯罪にはなりません。このため、外国人が韓国で自撮り棒を使ったから逮捕されるというような自体は起きません。
違法な自撮り棒を販売した業者には、現地法令に基づき、最大で3年の懲役または3000万ウォンの罰金が課せられるそうです。今後、販売業者は認可品を販売するか、Bluetoothを用いない従来品を販売する必要があります。自撮り棒がいかに流行っているかを象徴するエピソードと言えるかもしれませんね。