Qualcommが、スマートフォン/タブレット用の高性能オクタコアプロセッサ「Snapdragon 810」に関するプレスリリースを出しました。内容は2015年の同SoCを採用したメーカーの声。
同SoCは既にLG G Flex 2、Xiaomi Mi Note Proに採用されることが明らかにされています。プレスリリースいわく60種のデバイスへの出荷が決まっているようです。
他に採用メーカーとして挙がっているのは、Motorola、Sony Mobile、OPPO、Microsoftです。
これらのうちSony Mobileの声を、同社のシニア・バイス・プレジデントである土川元氏が担当しています。その中で、Snapdragon 810を搭載したXperiaの登場が2015年後半になると言及しているのです。
追記:読者の方より「”later this year”は『今年後半』とも『今年中』とも訳せるので、後者の可能性もあるのでは?」とのご指摘をいただきました。情報元のXperia Blogのコメント欄では英語圏の方々も「今年後半」した上で議論が交わされており、それにならって本記事を執筆しております。 |
MWC2015で発表されるXperia Z4(開発コードネーム: Ivy ?)は、Snapdragon 810を搭載すると思われていましたが、このコメントを信じる限り、そうではなさそうです。ということは、Xperia Z4はSnapdragon 801または805を搭載することになりそうです。(おそらく805だと思いますが)
Sony Mobileはモデル数を増やしすぎたがために、大赤字を計上しており、ラインナップ数の厳選とフラッグシップモデルの更新間隔を減らすことが急務です。このため、フラッグシップモデルの更新が年1回になるのは、誰もが納得するところです。
ところが先日、共同通信が報じたのは、フラッグシップモデルの更新間隔の変更について、今年からではなく、「2016年度以降は年1回」というものでした。昨年の大赤字を見たら、そんな悠長なことを言っていられるのは不可解です。
ただ、Qualcommのプレスリリースの「今年後半」という発言と、報道とは整合性はあります。つまり今年3月に発表されるXperia Z4には、何らかの事情でSnapdragon 810ではないプロセッサが搭載され、今年後半に投入されるであろうXperia Z5(?)を待って、やっとSnapdragon 810が搭載されるというシナリオです。2015年もまたフラッグシップを2回投入するというのは、SoC絡みの理由もあるのかもしれませんね。Snapdragon 810は発熱や品薄の噂もささやかれていました。
そういえば、社内資料と思われるXperia Z4のリークには、Snapdragon 805搭載と書かれていました。当時はSnapdragon 810搭載が確実視されていましたので、信憑性を欠くのではないかと思っていましたが、今にしてみると、あのリークは確度の高いものだったのかもしれません。
こう考えると、Xperia Z4のSoCには、過度な期待を抱かずに、3月の発表を待つのが良さそうです。ちなみにXperia Z4は、国内ではSO-03G, SOV31, 402SOとして投入される可能性が高いものと思われます。