NTT docomoのGalaxy S6 edge SC-04G / Galaxy S6 SC-05Gについて、価格表がTwitterのユーザーによって公開されていました。
なんとGalaxy S6とGalaxy S6 edgeの価格が9万3312円で同一という不思議すぎる価格に。海外では両者に約1~2万円程度の価格差があるはずです。
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— 無職 (@S_kyh) 2015, 4月 8
S6 edgeの価格 pic.twitter.com/YzHisUJoZK
— 無職 (@S_kyh) 2015, 4月 8
10万円ギリギリということ自体は、すまほんでも3月に書いた、予想通りの展開です。ただし全機種の価格を統一するとは予想の斜め上です。S6 edgeと異なり、S6は機能的にもフルセグ非対応で内蔵ストレージも32GBのようなので、どう考えても同額のはずがないのですが……。
NTT docomoはiPhone 6 / 6 Plusについてもこのような価格設定をしています。先日値上げした時、本来価格の異なるはずのiPhone 6 128GBモデル・6 Plus 64GBモデル・128GBモデルが、全て定価9万9792円という同額に設定されていました。割賦販売法に抵触すると審査が面倒になるので、端末代を月々サポートに転嫁し、同法を回避しているのでしょう。
それにしてもiPhoneにせよ、Galaxyにせよ、端末価格とは一体何だったのかと思わせてくれます。ドコモにとっては端末価格はお飾りで、月々サポートを前提にした「実質価格」だけを見てくれということかもしれませんが。
携帯大手キャリアが現金キャッシュバックをばらまくことの問題点はいくつもありますが、そのひとつが、「資金力の大きいキャリアが有利になる、MVNOやSIMフリーの勝ち目がなくなる」という点です。これは総務省もそう言っています。しかしながらこのように端末価格を高額に、通信料からの割引である月々サポートも高額にすれば、ユーザーは月々サポート前提で通信契約を考えざるを得なくなります。端末と通信契約はますます一体化しています。SIMロック解除の義務化への対抗策として、SIMロック以外の方法でユーザーを縛ってきているとも言えるかもしれません。
もちろん今回の価格表は店舗ごとの頭金を含めているといった可能性や、正式発表前なので発売日までに別の価格に差し替えられるということもありえます。今思えば、iPhone 5sも発売直前までは、「iPhone 5sが全容量同一価格で9万5760円」という狂った価格設定がされていました。(発売日当日の朝に価格が修正。)なので、この価格も何かの間違いであることを願うばかりです。