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解説:auスマホのSIMロックを解除する方法

S6edge-SIM-change

 auがSIMロック解除サービスを提供し始めて1年ほど経ちました。とはいえ、対応機種がGalaxy S6 edge SCV31以降の機種に限定されており、購入後180日間はSIMロック解除できない規定であることから、まだ恩恵を受けていない方も多いのではないかと思います。筆者も、数日前にようやくSCV31をSIMロック解除する権利を得たのですが、オンライン窓口での手続きがスムーズに進まなかったので、ここに手順をまとめておきます。

※[2017/6/30 追記] SIMロック解除できるようになる期間が改定されました。分割払いなら、機種購入から101日目以降。一括払いなら、支払い確認後からすぐ。改善があった一方で、中古端末は解除不能になるという改悪も。(リンク

 SIMロック解除の手続きは、auショップまたはオンライン窓口で行えますが、それぞれ一長一短があります。auショップでの手続きでは、3,240円(税込)の手数料が発生しますが、回線契約のない白ロム端末であっても手続きが可能です。一方、オンライン窓口では、手数料が発生しないものの、契約中の回線で最後に購入した端末しか手続きできません。

 これらの情報は、auのSIMロック解除のお手続きのページにまとまっていますが、いくつか不親切な点がありますので、順に解説していきます。なお、auお客さまサポートからは手続きができないので注意が必要です。 

IMEI(端末製造番号)の確認

 SIMロック解除の手続きには、IMEIと呼ばれる15桁の端末製造番号が必要となります。Android端末の場合、設定 → 端末情報 → 端末の状態 → IMEI情報 の画面で確認できますが、機種によって微妙に画面構成が異なります。画面を探すのが面倒であれば、電話アプリに「*#06#」と打ち込むのが手っ取り早いです。iOSの場合は「設定→一般→情報」より確認できます。 

SIMロック解除の可否判定

 まずは、PCでSIMロック解除の可否判定のページにアクセスし、先ほど調べたIMEIを入力します。前述の条件を満たしていれば、以下のような画面が表示されるので、「こちら」のリンクを開いて、手続きを進めます。

SIMロック解除の手続き画面1

IMEIを入力してSIMロック解除の可否判定を行う

 

SIMロック解除する端末の選択

 ここでは、au IDでのログインを求められます。複数回線のau IDを統合している場合は、プルダウンから手続きしたい回線を選択します。余談ですが、SIMロック解除の対応機種であるかどうかに関係なく、最後に購入した機種が表示される仕様のようです。

SIMロック解除の手続き画面2

SIMロック解除の手続きを行う回線を選択する

 

手続き内容の確認

 ここでは、ネットワーク暗証番号の入力を求められます。表示されている機種名とIMEIに誤りがないか確認しましょう。注意事項として、端末上のデータが消失する場合がある、という脅し文句が表示されますが、気にする必要はありません。

SIMロック解除の手続き画面3

手続きの内容に間違いがないか確認する

 

解除理由の選択

 最後に、SIMロック解除する理由を聞かれます。この手の手続きとしては珍しく、回答が必須になっています。

SIMロック解除の手続き画面4

SIMロック解除する理由を回答する

 これでPCでの作業は完了ですので、スマホのセットアップに移ります。

 

スマホのセットアップ

  まずは、新しいキャリアのSIMカードを入れて端末を起動します。この時点では、まだ有効なSIMカードが挿さっていない旨が表示されます(左)。設定 → 端末情報 → SIMカードの状態 を開いて「SIMカードの状態を更新」ボタンをタップ(中央)。設定ファイルが更新され端末が再起動します(右)。

スクリーンショット1

起動した時点ではSIMを認識しない

スクリーンショット2

設定→端末情報→SIMカードの状態

スクリーンショット3

「SIMカードの状態を更新」する

 端末が再起動したら、もう新しいSIMカードを認識しているハズです。必要に応じて新しいキャリアのAPNを設定しましょう。試しに、docomoのSIMカードで通信してみましたが、ちゃんとLTEを掴んでくれて快適に使えています。

スクリーンショット4

docomoのSIMカードを挿入した例。アクセス元がspモードになっている。

 

まとめと雑感

 今回は、auのSIMロック解除サービスを紹介しましたが、ユーザビリティに関しては最低レベルと言わざるを得ません。IMEIの確認方法はおろかIMEIとは何かすら記載せず、いきなりユーザにIMEIの入力を求めたり、手続きに進むリンクが目立たないように配置されていたり、と極めて不親切なサービスです(わざとやっているのでしょうが)。

 最後に購入した端末だけが手続きの対象であれば、au IDとネットワーク暗証番号を入力した時点で契約情報を参照してIMEIを割り出せるハズで、わざわざユーザーに手入力させる必要はありません。既存のauお客さまサポートに手続き画面を用意すれば十分でしょう。一方、わざわざIMEIを手入力させるのであれば、契約状況に関係なく全ての端末のSIMロック解除に応じるのが筋だと思います。

  このような通信キャリアの形式的な対応に対するユーザビリティ評価こそ、何も分かっていない「有識者」が適任なのではないでしょうか。

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