台湾HTCのスマホ市場での苦戦がささやかれ、原因として中国大陸メーカーの猛攻が指摘されていますが、台湾のスマホ市場はどういう勢力図なのでしょうか。
中国新浪看点に、「OPPOが台湾で最も人気の国産メーカーに」という記事が、市場シェアとともに掲載されていたのでご紹介します。
当該記事によると、インターネット上で公表された台湾の今年6月のスマホ市場占有率ランキングでOPPOは12.8%を占めて第3位になったとのこと。台湾市場における中国メーカーとしてはXiaomiなどを抑えてトップとなります。
なお、首位はApple(22.0%)、第2位がSamsung(19.1%)で、台湾ではまだまだこの2大メーカーが強いようです。なお、台湾メーカーはASUSが4位(11.9%)、HTCは5位(7.7%)でした。ちなみに、6位にはSONYが5.7%で入り込んでいます。
OPPOは2016年に台湾市場へ参入、2017年には台湾でOPPO R11がアンドロイド・スマホ販売台数第1位、OPPO A57がミドル・ローエンドスマホ販売台数第1位を獲得したといいます。
台湾市場への参入が遅かったOPPOが、何故ここまでの大躍進を見せたのは、営業販促能力と、製品力によるものと指摘します。
ただし、先のグラフをみてもわかるように、Apple・SamsungとOPPOの差はまだまだ大きく開いています。この理由については、OPPOはミドル・ローエンドスマホ市場で優勢なものの、ハイエンドモデルではSamsung Galaxy SシリーズとiPhoneが依然として強いためとしています。
なお、小米(Xiaomi)については、台湾でコスパのいいモデルを投入しているものの販売台数は伸び悩んでいるとか。台湾市場ではミドルエンド、ハイエンドモデルが人気であり、ここはまさに小米の弱点だと指摘します。
また、かつては世界一を誇った台湾のスマホ大手、HTCについては、いまやOPPOとASUSに追い越されて台湾市場第5位に落ち込み、HTCが今年発売したHTC U12+の台湾での売れ行きも捗々しくないようだといいます。
記事では、OPPOが今年台湾で発売した防水防塵・NFC対応モデルのOPPO R15 Proは注目ポイントとして紹介されていました。
中国メーカーでハイエンドモデルといえば、やはり華為の名が思い浮かぶところですが、OPPOもこれに続けるかどうか。OPPOは最近日本市場に進出したものの、まだ存在感を出せているように見えません。OPPOの台湾市場での今後の展開が、日本市場での展開にも影響するかも?