BlackBerry KEY2を入手したのでまずは外観をレビュー。動画はこちら。
- BBF100-4:自腹購入
- BBF100-9:FOX提供
BlackBerry KEY2は、4.5型液晶を搭載したスマートフォン。画面下部には物理QWERTYキーボードを搭載します。
筆者は物理QWERTYキーボードを搭載したPDAやスマートフォンを昔から使用してきた一人なので、この手のデバイスが大好きです。スライドQWERTY端末は片っ端から使ってきましたが、ほとんどフレキシブルケーブルの断線でお亡くなりになっており、やはりガラケーもQWERTY端末も、駆動部が少なく堅牢性の高いストレートタイプが至高……というのが筆者の持論です。次点でクラムシェル。
これまで利用してきたBlackBerry KEYone。シェアウェアだったLayout for KeyoneをインストールすればGoogle日本語入力を利用できることもあって、非常に重宝していました。快適な日本語入力環境を確保できていたのですが、これがAndroid Oreoへのアップデートでソフトの仕様上、使用が困難となり、BlackBerry KEYone自体の利用を断念。GPD PocketやGemini PDAへ乗り換えていました。
ところがLayout for Keyoneの作者さんが新たにBlackBerry Key2に最適化したAquamozcを開発、日本国内代理店FOXもiWnn日本語キーボードのプリインを発表するなど環境が変化したので、BlackBerryへと戻ることにしました。
前モデルとの比較。左がBlackBerry KEY2、右がこれまで長らく愛用してきたBlackBerry KEYone。筐体サイズなどはほとんど変わっていないのですが、キーボードのサイズを大型化。消灯時ナビゲーションキーが消えるようになりベゼルレスな印象が強化。
物理キーボードは安っぽさは全くありません。このカテゴリーとしては頗る素晴らしい。BlackBerryらしい立体感のある形状かつ、表面素材はシルキーでマット、触り心地はしっとりさらさらしていて最高。筆者はThinkPadとMajestouch、REALFORCEのユーザーですが、系統としては完全にこちらで、非常に好感。前モデルはガラス素材なのが不満だったのでここは率直に嬉しいです。
キー全体がタッチパッドになっており画面スクロールが可能なのですが、これが前モデルよりもしやすくなっているのはSoCの性能向上とキーボードの材質変更によるところが大きいと感じます。スペースキーは指紋認証センサーとしても機能します。
何より打鍵感も最高で、このサイズの日本語入力環境としては最上ではと思います。硬すぎず、柔らかすぎずの絶妙な按配。キーサイズも大型化されたのが最高ですね。横幅広めのHTC Cavalier(SoftBank X02HT)のプチプチキーボードはこれまで使った中で最高にしっくり来ていたのですが、感覚としてはこれに匹敵します。久しぶりに感動を覚える前面QWERTYデバイスです。
背面はラバーコーティング。エンボス加工のようなBlackBerryロゴがクール。黒基調の上品なデザインに、よくぞここまで仕上げてくれたなという感慨深さがあります。ありがとう、TCL。
側面部分はBlackBerry KEYoneがラウンドしていたのに対し、ソリッド・スクエアなデザインに徹するKEY2。個人的にはKEY2の方が好きです。
「便利キー」。最大3つのショートカットを設定可能。昔のPDAやWindows Mobile端末は余ったキーにアプリショートカットなどのキーを割り当てるカスタマイズを行うのが定番でしたが、そのポジションですね。
イヤホンジャックもあります。
価格は、デュアルSIM 64GBモデル Silver(BBF100-8)が7万9800円(税込)、シングルSIM 128GB Black(BBF100-9)が8万9800円(税込)。発売日は9月7日。
次回はハードウェアだけではなく、ソフトウェアを中心により細かな使い勝手をレビューしていきます。お楽しみに。