6コア12スレッド、メモリ32GBの最強スペック!MacBook Pro 15インチ 2018 レビュー。

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 今年7月に急遽発売された新MacBook Proシリーズ。外観はほぼ変わらず、内部的変更で終わりました。そんなMacBook Pro15インチ 2018モデルを購入したのでレビューします。

MacBook Pro 15 (2018)を選ぶまで

トラブルに悩まされてきた

 筆者はMacBook Pro with Retinadisplay Mid2012、あのRetinaディスプレイを初めて搭載したMacBook Proを使用しています。しかし、購入直後から今の今までトラブルだらけでかなりの数、修理を行ってきました。内訳としてはディスプレイ交換を1回、ロジックボード交換を3回、SDカードスロットを2回修理という具合です。ディスプレイは購入して数ヶ月後に白い斑点のようなもの(バックライトの不良?)が発生、ロジックボードはあのGPUのリペア問題です。

※GPUリペア問題とは……2011年2月〜2013年12月までに販売されたMacBook Proにおいて映像が乱れたり、再起動を繰り返したり、外部ディスプレイが映らないなどの症状が起きる問題。2015年2月にAppleより公式で無償プログラムが公表されている。

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起動したらこれらのようになる。

 私の個体はスリープ復帰時に砂嵐や起動すると理解不能な表示、表示の乱れ、そして起動しない、ようやく起動してもGPUを使うとカーネルパニック。正直言って使い物にならないレベルです。クリーンインストールしても何も入れない状態でも負荷をかけると症状が起きるため、GPUの不良としてロジックボードの交換が行われていました。

 5回目の交換となるかも知れない不良が出た時、Appleのサポートに連絡すると上層部の方々から「流石に修理回数が多すぎる上、修理センターでも症状が確認できているので他に何かしらの問題があるかも知れない。本社で検証をしたい。今後も症状が再発するようなら連絡して欲しい。」とのこと。もうちょっと様子を見ますと返答しました。

 なお、その後縁切り神社に行ってから表示が乱れたり、起動しなくなったということはなくなったので、僕は何かに憑かれていたのかも知れないです。(ただし、負荷をかけると電源は落ちる)

 そんなMacBook Proを使い続けて6年近くが経過し、昨年買い替えを検討していました。しかし昨年のMacBook Proはメモリが16GBのみで販売されており、換装もできない仕様でした。2017モデルでは16GBで理由として「消費電力の問題」があげられており、ここから推測できるのは恐らく来年の次期モデルはDDR4に変わって消費電力面もクリアし32GBが可能になるのではと考えていました。

 そして案の定2018モデルは32GB搭載可能になりました。よし、買うぞ!と思ったのですが、改めてここで「正直Windowsでも問題ないなら、候補にWindows PCを入れても良いのでは?」と考え自分なりにいろいろ精査し導き出しました。

Windows PCでは満足できそうになく結局Macに

 僕の条件としてノートパソコンであること、15インチ前後であること、ディスプレイは高精細、高色域であること、GPUはiGPUと別にあること、メモリは32GB搭載可能、ストレージはSSD、サポートの対応が良いこと、そして見た目が良いこと。

 このようなハイエンドなノートパソコンを求める理由としては、筆者が写真、映像編集、マルチタスク面で快適に使いたいということ。仕事で32GBのメモリを搭載したiMac 5Kを利用していますが、32GBでもメモリ不足の表示が現れるので、最低でも32GBは必須。そして写真・映像面としては高精細・高色域のディスプレイは外せません。ストレージは作業時にストレージ転送速度が追いつかない時があるので、できる限り速い方が良い。そして不具合が起きた時にサポートがしっかりしていること。そして見た目は人それぞれの好みですが、ゲーミングPCのようなカラフルなLEDがピカーッとして、ゴツゴツとしているのは好みではない、とだけ。そしてノートパソコンの理由としては、これらを持ち運んで作業することがあるからです。

 そしてこれらの条件にあうWindows PC探すと、自然とゲーミングPCになりました。ゲーミングPCは確かに良いのですが、やはり見た目が良くないことで却下。

 見た目にこだわりハイエンドになると、Surface Bookが選択肢に入ってくるのですが、メモリが16GBが上限、タブレットとして使う生活シーンがないということ。そしてサポートは2年間まで。ペンが使えるのは良いことだと思うのですが、私は別途iPad Proがあるので必要性を感じませんでした。またDELL XPS 15 プラチナハイエンドはハードウェアの条件を満たすのですが、DELLのサポートはいいことを聞かないので残念ながら却下。ということで自然とMacBook Proになってしまいました。

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購入

 実際に選んだ構成

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 構成としてはMacBook Pro 15インチモデルの最安モデルからメモリを32GBに変更、ストレージを256GBから512GBに変更しました。

 CPU2.2GHz Core i7のままにしました。i9が選択できるようになっているのは魅力的ですが、私の環境ではメモリに限界を感じることはあっても、CPUに限界を感じることはあまりなかったこと、そして今回から6コアになっているので、十分なスペックではないかと思いました。ストレージは前回256GBでかなり苦労したので、倍あれば十分だろうと思い変更しています。

 もちろんApple Care+に加入しました。これにより3年間の保証とテクニカルサポートを受けることができます。前回のモデルでかなり恩恵を受けたのでこれは欠かせません。総額で約38万ほど。私の人生で1番大きい金額のコンピュータになりました。

到着まで

 829日に注文完了。92日にステータスが発送準備中に変わりました。その時点で到着予定は96日。仕事を休みにセットして到着を待ちました。翌日3日に出荷完了。中国 上海からの発送です。そして95日に国内に入るという日にAppleから1通のメールが。

Apple
ご注文いただいた商品の到着が遅くなる可能性があります。

 税関手続きの遅延のため遅れるとのこと。荷物を担当するヤマト運輸に確認したところ、私のMacBook Proを積んだ飛行機が抜き打ちの税関検査にかけられた関係で遅くなるとのことでした。つくづくMacBook Proに嫌われている、呪われているのではないかと思うくらいです。到着予定日時が8日に替わるそうですが、仕事の関係で受け取れないので9日に変更してもらいました。

 そして9日、無事に到着しました。手元に届くまでおよそ12日かかりました。カスタマイズモデルだと通常より時間がかかるので、要注意です。

開封

 届くのが楽しみすぎて開封時にまさかの写真を撮り忘れる大失態。なので文章にて簡単に紹介します。

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 内容物はMacBook Pro本体とThunderbolt 3ケーブルと87W出力Type C端子のACアダプタ、簡単な説明書とAppleロゴシール。いつの間にかACの延長ケーブルは同梱されないようで、以前のMagSafe 2で利用していた延長ケーブルを利用することにしました。

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購入したアクセサリー

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 以前のMacBook Proの反省を活かし、液晶ディスプレイの保護フィルムを購入しました。個人的には色味や明るさの面であまり貼りたくないものですが、Retina搭載のMacBookシリーズは利用していくにつれ、通常使用で起こる圧迫によりキーボードやトラックパッドの痕が傷のようにディスプレイに残り、そこからコーティングが剥げていくコーティング問題があります。コーティングが剥げたディスプレイは色味や明るさよりも見づらいのでやむを得ず保護フィルムを貼ることにしました。

 そしてType Cのアクセサリは一切持っていないので1個でいろんな機能が使えるハブとType C to Aの変換アクセサリを用意しました。

 本当はSatechiのポートを2個使って様々なポートを拡張するこのアクセサリを検討していたのですが、gori.meによると、2018年モデルはMacBook ProType Cポートが若干変更され、最後まで刺さらず、不安定またはこれらのアクセサリが利用できない場合がある」とのことを受け、簡易的なものを選択。ちなみにロゴがなくスッキリしているからという理由で買ったハブは2018年モデルでもしっかり奥までささり、セルフパワーのHDDなら安定して利用できました。またSDカードとmicroSDが同時マウントも可能だったので結構オススメです。

 同時に購入したロゴがかわいいと思った変換は最後まで刺さらず、USB Type Aの製品を利用することができませんでした。(U11では利用できたのでMacBook Pro側の問題)やはり、一部製品はMacBook Pro 2018に対応していないようなので、対応と明記されている製品を選ぶと安心かも知れません。

 のちに購入しなおしたAnkerの製品は抜き差しがかなり硬めですが最後まで刺さり、バスパワーのHDDを安定して利用することができました。SuperDriveや他社製BDドライブも問題なく駆動しました。

レビュー

 開封しその後いろいろ使ってみましたので、それぞれ主な機能や注目点をレビューします。

ディスプレイ

 今まで利用していたMacBook ProはsRGB準拠でしたが、2016年以降のMacBook ProはすべてDisplay P3準拠のディスプレイになっています。sRGBと比較して25%広い色域に対応しています。制作したコンテンツが今までより綺麗に見えます。
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 画面の解像度は一番右端のスペースを拡大に変更しています。これによって1920×1200相当の解像度で利用できます。通常に比べて文字が小さく感じるかと思いますが、慣れてしまうとスペースが広く、かなり快適に便利に使えると思います。以前まで販売されていたMacBook Pro 17インチ相当のスクリーンの広さは最高です。SwitchResXなど解像度を変更するアプリを入れればドットバイドットで利用することもできますが、さすがに文字が小さすぎて読みづらい、疲れるということもあるので、この設定で利用しています。

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かな〜りひろびろ快適に作業できます。

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 True Toneはディスプレイの色温度を周りの環境光に合わせて変更すると言う機能。照明の色温度が一定ならオフにしても良いかと思いますが、外光と照明が入り交じるところや外と室内を行き来する人ならオンにしておくことをオススメしたいです。よく多くのメディアではオフを推奨されますが、環境光に応じて白の基準を調整してくれるのは作品にとっても大事です。仮に5500Kの外光の環境で6500Kの液晶では明らかに青く見えるでしょうし、逆に8000Kの環境で6500Kの液晶は赤く見えると思います。しかし人間の目というのは優秀で、自動的に調節するので今まで気にしていなかったのです。それをMacBook Pro側で調整してくれるというのは目にも、色が正しいコンテンツを作るにはオンを推奨したいです。

 そもそもディスプレイは経年と共に劣化するものなので、本格的に色にこだわるならしっかりキャリブレーションして使うのが当然です。そして頻繁に色温度が変化する環境で色の作業をするのは大間違い。自分の目を過信したり負荷を掛けたりするのもあまり良くないかなと思います。

 それ故に私はTrueToneはすべてのデバイスでオンにしていますが、TrueToneをすべてオンにしているデバイスだけを見ると色温度は統一されていますが、他のAndroidや対応していないデバイスを見ると赤かったり、青かったりすると思います。必要かどうかしっかりと考えたいポイントの一つです。

 似た機能でNight Shiftがありますが、これは寝る前はブルーライトを減らして眠りに就きやすいようにする機能です。こちらは色温度が大きく変わってしまいますので、MacBook Proではオフにしています。iPhoneは寝る前によく使うのでオンにして少しでも目への負担を減らして眠れるようにしています。

キーボード

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 2015年のMacBookに初搭載されたバタフライキーボードですが、MacBook Proの2018年モデルでは大きく改善されているようです。それまでのモデルでは音がうるさい、ゴミが侵入しやすいなど、キーボードしてどうなの?と問いたくなるような不具合がありました。しかし、2018年モデルではキーボード内部の構造を変更したため、従来モデルではペチペチとした感覚だったのが、2018年モデルではペチペチとまではいかないものの、ペタペタといった感覚に近いでしょうか?高音の発生が抑えられている気がします。またゴミが入りにくくなっているようです。小さな異物が少し入ったくらいで文字入力不可や暴走したりなんてありえないです。

 バタフライキーボードは使っていると慣れてきます。最初はストロークも浅く、今までの強さでタイプしてしまい、指がすぐ疲れてくる感覚があったり誤字が多かったりと不便でしたが、改めて人間の適応能力に感動しました。数日後には普通に使えるようになっているどころか、以前のMacBook Proを触ったときにキーのストロークの深さに驚いてしまいます。iPad ProのSmart Keyboardもこの感覚に近いので逆に統一されて良いかも知れないです。

トラックパッド

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 大きすぎるのでは??と思うトラックパッド。たまに誤作動してカーソルが変なところに飛んで文字入力が反映されてないということがあります。ジェスチャーをメインで考えるとこのくらいの大きさがあったほうが快適に操作できて便利なのですが、たまにパームリジェクションがうまく動作していないようで、誤作動があります。

 この誤作動を少しでも減らすために、環境設定→トラックパッド→クリックを強くにすると強く押したときにしかクリックの判定がされないので、今後設定しておきたい項目の一つになりそうです。

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 そして感圧トラックパッドになった影響でドラッグアンドドロップやクリックが若干不便に感じますが、環境設定→トラックパッド→強めの触覚とフィードバックをオフにすることで従来のトラックパッドと同じように利用することができます。ただ、クリックを強くに変更していると、強めのクリックオプションはあまり反応することがないので、それで対処して必要なときに使うというのもアリだと思います。

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TouchBarについて

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 初めてTouchBarが搭載されたMacBook Pro2016年。それから数えると今回のモデルはもう3代目。そろそろ有効活用できるアプリがあるのではと思い調べたのですが、見つからず。NyanCatや寿司を流して遊んでいます。

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 触れたつもりもないのに勝手に押したことになったり、音楽をコントロールしようと思ったら曲を変えるにはControl Stripを展開するか、配置を変えるか。そしてせっかくのディスプレイを搭載しているのに変化しないボタン。音量ボタンはアイコンを見て音量がだいたいわかる仕様。じゃあ明るさも変化して動くのかと思えば動かない、再生停止ボタンも音楽再生で変わるのかな?と思えばアプリケーションに依って変わる、とそれぞれによって仕様が異なるのです。見ないでも操作できるのが物理キーボードの取り柄なのに、取り柄を奪ってわざわざ見て操作するキーなのに、見て情報がわからないキー、なんじゃそりゃ。

 ボリュームや輝度調節は回数分押すよりスライドで調節できるのでまあ良いかな?と思うけど、それくらいです。ほぼ使ってないです。Lightroomで使えたらちょっと良さそうかなあとは思います。

Touch ID

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 いい子です。優秀です。スリープから復帰時も触れるだけでロック解除されるのは最高です。ただ、Apple Watchを四六時中つけていると自動ロック解除機能のおかげで、Touch IDにお世話になることが圧倒的に減ります。お風呂上がりや充電中は約に立ちますし、MacBook Proを会社で使い回すシチュエーションでは役に立つのではないでしょうか。Touch BarはなくしてもよいけどTouch IDだけは残して欲しいと思います。

Thunderbolt 3(USB Type C)ポートについて

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 2018年モデルではThunderbolt 3(Type C)ポートが物凄く固くなっています。仕事ではiMacと別にMacBook Pro 2016も利用しているのですが、その感覚でケーブルを抜こうとしても抜けません。あまりの硬さで、ポートに刺した製品の断線を危惧してしまうくらいです。ただ、2016、2017年モデルでは経年でポートが緩くなってきてマウントした製品が勝手に外れてアンマウントされるという事態が置きているそうで、それに対する対処のためしょうがないようです。

 この影響か、アクセサリの項目で少し触れましたが、下記のようなポートを2つ利用するアクセサリが利用できない場合があるようです。そのため、奥までしっかり刺さらない、単体でも奥まで刺さらない製品が稀にあるようです。メーカーで『2018年モデル対応』と表記されている製品以外は購入を躊躇する必要がありそうです。

↓このようなタイプは2018年モデルでは使えない場合がある。

 さて、Thunderbolt 3を4つのみ搭載するという2016年当時では思い切った判断でかなりびっくりしたところはありますが、現状見てみるとクラウドベースで作業できるものが増え、頻繁に抜き差しするデバイスというものはほとんどないです。基本的には外付けのストレージやEthernetなど、挿しっぱなしのデバイスのみです。周りでも普及してきているようで、Type C対応製品を持っている人がいるので、変換で苦労するということはあまり感じません。

 むしろ、このポート1本でデータ転送も電源も映像出力もできると考えると未来の端子という感じがして個人的にはアリです。転送速度も従来のThunderbolt 2やUSB 3.1 Gen1と比べて大きく向上したので、個人的には大きなメリットだと感じています。eGPU(後述)や大容量のストレージを超速度で扱える、まさにプロを意識した端子だと思います。

 ただ、気になるのがサードパーティのケーブル・アクセサリの見極め方。同じケーブルでもこれはThunderbolt 3対応なのかUSB 3.1なのか、2.0なのか、はたまたPDに対応しているのか、そもそもType C規格に準拠しているのか……見分け方が玄人でも難しいということ。購入時によく確認してある程度覚えておくことが大事です。また大手メーカーでも、規格に則っていない製品が多く流通しているので、故障したり破損する原因にもなりかねません。そのようなことにならないよう、できる限り詳細なスペックが記載されているケーブルを買う、Apple純正品または信頼できるメーカーのみ購入するように心がけましょう。Amazonでは数多くのType C製品を検証しているはんぺん氏がレビューを掲載しているので、そちらを参考にするのも良いと思います。

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 eGPU

 同時に販売開始されたBlackmagic DesignのeGPU。俗に言う外付けのグラフィックボードです。MacBook ProにつなげることでRadeon Pro 580(DDR5 8GB)のGPUを利用することができるという素晴らしいもの。また本体背面にはUSB Type Aが4つ、Thunderbolt 3が2つ、85WのPDにも対応、HDMI端子もあるのでそのままHDMIケーブルをさして出力も可能というケーブル1本で大きく可能性を広げてくれるデバイスなのですが、個人的にはあまり購入意欲が沸かないのが本音です。

 理由としては私がCUDAを使いたいということ、値段の割にそれほどスペック向上が望めない宗教的にNGであるということ。CUDAはNVIDIA社が提供するテクノロジーです。macOSのPremiereやAfter Effectsも対応しているので、レンダリング時やエンコード時に大きく貢献してくれます。

 このBlackmagic DesignのeGPU、9万超えという値段ながらSurfaceBook 2内蔵のGPUと大差ない性能、GTX1080 Tiと比較すると倍以上違うスコアが出るなど、値段に見合ったスペックではないと感じました。ちょっと余裕が出てきたらGTX 1080TiをeGPUで利用してみたいところです。

情報参考元 AAPL Ch.

スペック

 MacBook Proでは異例の大幅スペックを遂げた2018年モデル。15インチでは4コア8スレッドまででしたが、今回から6コア12スレッドが15インチ最安モデル。最上位モデルではi9も選択できるように、とまさにProの名前に恥じないスペックに進化しました。

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6コア12スレッドをフルで回す快感はやめれない。

 H.265で4K動画を書き出しても速い!RAW画像700枚書き出しても速い!最高の一言につきます。Chromeで60タブ以上開きつつ、Tweetbotを開いてLightroom、Premiere、Discord、Spotify他などなど開いても全然固まることがない、重たい!と感じることが一切ない、まさに最高スペックです。

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トラブルは?困ったことは?

 手元に届いてから間もなく2ヶ月ほど。6コア12スレッドをフルで回したりGPUに思いっきり負荷を掛けても電源が落ちるということもなく快適に利用できています。液晶も綺麗な状態で利用できており、ノートラブル……とはいきませんでした。

Bridge OS

 寝る前にMacBook Proをスリープ状態で閉じて、朝起きて開くと勝手に電源が落ちていることが稀にあります。トラブル情報が記載されているレポート情報を確認するとBridge OSが問題で電源が落ちているようです。

 Bridge OSはiMac ProとMacBook Pro 2018に搭載されているセキュリティチップ(Apple T2)です。このT2チップではmacOSの根幹のシステムや暗号化などのセキュリティ、オーディオやSSDなどのハードウェアを一括で管理するためのシステムです。噂では分解してその他のデバイスに接続してもデータを抜いたりすることができない、サードパーティが下手に修理するとブリック(文鎮化)してしまうほど強固のようです。

 しかしこのBridge OSが引き金となりカーネルパニックを引き起こしているようです。主な対処法としては暗号化システムのFileVaultやPower Napをオフにする、などなどいろいろ挙げられているようです。オフしてシステムに安定度が増すなら良いのですが、それならT2チップって必要なのか?それ強固なセキュリティなのか?とにろいろツッコミどころ満載のシステムだなあと思っています。今後のアップデートで修正されれば良いのですが、現在未だにこの問題は発生しています。(確認OS Ver. macOS High Sierra 10.13.6(17G2307))

無線LAN

 無線LANとの相性が悪いのか、稀に無線から切断されることがあります。iPhoneは繋がりMacBook ProのみWi-Fiを掴まなかったりということがありました。無線LANルーターが目の前にあるくらい近い距離で作業していたのですが、それでも切断されます。干渉かな?と思い周りの無線LANをサーチしても5GHz帯は自宅以外検出できず。相性が悪いのだろうと思い、現在はUSB Type Cで接続する有線アダプタを利用して接続しています。

 今回は純正でEthernetアダブタが発売されていないのですが代わりにApple Storeで取扱があるのはBelkinのアダプタ。見た目も純正に近く値段もお求めやすいです。

 ただAmazonベーシックからこのような製品も発売されており、レビューも海外のものしか記載がなかったので人柱でこちらを購入してみました。USBハブにもなりEthernetもつなげるタイプ。一石二鳥ならぬ、四鳥ですね。アダプタ経由でスピードテストをしつつ、USB接続したHDDに40GBくらいのデータを転送しましたが、どちらかが速度が低下するということもなく使えたのでアリかなと思います。もちろん電力消費の多いデバイスを繋ぎすぎると切断される原因になるので本末転倒にならぬよう要注意です。あくまでEthernetメインで予備のポートとして使うと便利だと思います。値段も安いので壊れても気にしない価格です。

 

Siri

 T2チップ搭載の恩恵でMacBook ProでもHeySiriが利用できるようになったのですが、正直なところ利用目的が一切わからず、iPhoneで使いたいのにMacBook Proが反応したり迷惑でしかありません。またこのレビューを書いているときに、なんとなくHeySiriと言ってみたらオーディオ関係が全てフリーズして再起動する羽目に。

 そもそもHeySiriをオフにしているのになんで反応するのかがわからない……。怖いのでMacBook ProのSiri機能を完全にオフにしました。根っこから引っこ抜きたいくらい。なんでTouch Barにも当たり前のようにいるのだ、なんでメニューバーにもいるのだ。購入直後、真っ先にオフにしたい機能No.1を授けたいです。

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Hey Siri 永遠におやすみ。

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総評:ハードウェアは最高、ソフトウェアはもう少し。

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 ハードウェアは文句のつけようがない完璧なものが出来上がっていると思います。6コア12スレッド、RAM 32GBの最高スペックなのにこの薄さ、このカッコよさは他にはないです。スペースグレイの黒みのあるアルミニウムボディも最高にクール!ログインもTouch IDでスムーズにログインできるのも強みだと思います。T2チップもセキュリティを強化する面では試みとしては面白いです。強いて言えばTouch Barの面白みがまだわからないところ。

 ただやはり問題なのはソフトウェアなのかなと思います。Touch Barを活用できるソフトウェアも無ければ便利と思うシチュエーションがほぼない、ボタンに触れたときのフィードバックもないので押したかどうかもわからない。現状Haptic Touchというトラックパッドにフィードバックを返すソフトウェアを使って擬似的に利用しています。

 またせっかく搭載したT2チップもソフトウェアのせいか、不安定でカーネルパニックが起きる原因になっています。今後のOSアップデートで改善できる余地はあると思いますが、現状AppleはMojaveへのアップデートを推奨しています。このMojaveもまだリリースされたばかりなので多くのバグが健在しています。新機能を増加するのは良いこととは思いますが、iOS 12のような安定性・安全性を求めたいところです。

 38万という大きな買い物でしたが、それ以上に作業の効率化、ストレスの低減、制作の幅が広がるなどいろいろなことがこの2ヶ月足らずの間で起きました。やはり、大事な道具にはケチらないことが大事ですね。大切に使っていきたいと思います。