Digitimesは、HTC台湾の總經理であるDarren Chen氏の発言として、HTCは2019年前半にミッドレンジモデルとハイエンドモデルを販売すると報じました。
HTCは、Google向けにPixelなどの各種端末開発に携わってきた優秀な人員をGoogleへ売却済み。世界第2位のシェアが今年は世界シェア0.68%にまで落ち込み、台湾ですらも他社にシェアを奪われている悲惨な状況。さらに旗艦スマホを出さないとの情報がリークされHTCがそれを否定するといった一幕も見られ、2019年のスマートフォン事業について危ぶまれていましたが、少なくとも機種は出す意向のようです。
Darren Chen氏は、HTC U12+はカメラ性能で高評価を得ており、最近発売された128GB版の販売数も堅調な推移であると主張。12月上旬発売の仮想通貨スマホ「Exodus 1」もファーストロットが売り切れたといいます。
このほか、HTCは、新たにローエンドモデルとしてDesire 12sを発表。スペックは、5.7型HD+液晶、Snapdragon 435、実行3GB / 4GBメモリ、32GB / 64GBストレージ、容量3075mAh電池、5GHz帯Wi-Fiには非対応など、かなり控えめの仕様。デザインは背面左右非対称で独特なカメラ配置。OSはこのタイミングでAndroid 8.1 Oreoなど、やや不可解な機種です。
Desire 12sは、3GB / 32GB版は5990台湾ドル(約2万2千円)、4GB / 64GB版は6990台湾ドル(約2万5500円)。台湾市場にて1月上旬発売予定。
2019年、どのようなスマートフォンが出せるのでしょうか。状況が状況だけに、不安なところです。