バブリーな消費文化が発展している中国では、謎の「商戦」が数多くあります。
11月11日の「双11」商戦は日本でもチョクチョク取り上げられますが、「618商戦」も、重要商戦のひとつ。これは中国国内EC大手「京東」の創業日が6月18日であることにちなんでいます。(だから何だよと思いますが、他のECサイトものっかっています)
中国国内で絶大な支持を得ている華為(Huawei)のフラッグシップP30 Proが販売台数1位を獲得……すると思いきや、第2位も逃すという意外な結果に、ネット民が「なんでお前らiPhoneXR買ってるんだよ」と困惑していると、「IT爆料王」が伝えました。
618商戦終了後、各スマホメーカーが次々と「第一位」の戦果を発表。小米や華為はあれこれ「〇〇第一位」という大本営発表を出しているのだとか。さて、中国スマホといえば米国政府による華為締め付けがホットな話題。
中国のネット上では、「華為支持!華為のスマホを選ぶぞ」との声が大きく、華為P30シリーズが当然販売台数第一位に輝く、と目されました。
しかし最終的な公式統計結果(4000元価格帯の販売総数)で、華為P30Proは首位を逃したばかりか、第3位に甘んじたとのこと。
これにはネットも「華為のフラッグシップを支持すると言ってただろ、なんでiPhoneXRを買ったヤツの方が多いんだ」「華為はずっと第一位だと宣伝してたろ」と沸騰。
実は、618に華為が発表していたのは「販売台数増加第1位」であり、販売台数第1位ではなかったそうです。「なんだよそれ」と思うところですが、中国のネットでも「角度さえ合えば、毎日第一位がとれる」という皮肉が囁かれているとか。
この皮肉は誇張でもなく、中国国内販売台数がしばらく劣勢にあるSamsungも、618に「店舗ファン増加数第一位」という、謎の「第一位」を獲得したそうです。
「華為がんばれ」の声で充満する中国国内ですが、案外iPhoneも普通に売れている、というニュースでした。
- 情報元IT爆料王