2020年は、中国で「商用5G通信網普及元年」と位置づけられています。昨年末日本にも進出、通信キャリアも運営する中国大手スマホメーカー・小米が、このほど新型5Gスマホの工業通信部認証を完了、「小米10と見られる」と手機中国が伝えました。また、数码人科技によれば、MVNO「小米移動(Mi Mobile)」が、通信容量20GB/49元(約800円)の激安5G通信プランを発表する模様です。
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やっぱり最注目は「Mi 10」の噂
既に認証を通過
小米は毎年年頭に最新の小米数字シリーズのフラッグシップを発表するのが通例ですが、今年も「小米10はいつ発表するのか?」に注目が集まっています。
最近、型番「M2001J2E」の小米新機種が工業通信部の認証ページに出現。日本の技適のようなものです。ここに現れたということは、ほぼ発売に向け動いていることが公的機関から確認できたことを意味します。
工業通信部のページによれば、「M2001J2E」は新たな5Gスマホ。以前、中国質量認証情報が提供した情報によると、このスマホは最高30Wの快速充電にも対応しており、「どうやら小米10に間違いない」と見られています。
66Wモデルも確認
なお、中国質量認証センターには「M2001J1E」なる小米のスマホが以前登場しており、今回工業通信部の認証を受けたスマホとコード番号が酷似。「M2001J1E」は66W高速充電となっていることから、「M2001J1E」が小米10のフラッグシップと思われます。
M2001J2EがMi 10で、M2001J1EがMi 10 Proということでしょうか
5Gスマホ、というのも注目ポイントですが、Snapdragon 865が搭載されるかにも、期待が集まっているといいます。
シャオミ、「5G」で端末のみならず通信も激安に挑戦か
既にスタートした中国5G、通信プランがまだ高い
さて、「5Gスマホ」は去年からボツボツ出始めているところですが、肝心の通信プランはどうなっているのでしょうか。
Redmi、Realme、栄耀が相次いで2000元台(4万円前後)の5Gスマホを投入、「5Gスマホ」の普及が始まった一方で、中国3大キャリアの5G通信プランは、まだまだ高額。多くのユーザーは4G通信プランを使い続けているようです。
最近、小米が3大キャリアの一つ、中国聯通と提携して「5Gデータ通信プラン」をリリースすると中国国内で報じられました。
シャオミのMVNOに5Gプラン
既に小米は、MVNOサービス「小米移動(Mi Mobile)」を中国国内で展開しています。
気になる小米の5Gデータ通信プランの料金体系ですが、通信容量20GBで月額49元(約780円)の50分間無料通話つき、30GB / 69元(約1100円)無料通話100分間、40GB / 99元(約1580円)無料通話200分間。
データ通信量追加購入は、800MB/1元(約16円)。中国聯通の5G/4G/3Gネットワークに対応しているとのこと。
追加購入800MBあたり16円、ほんとに中国は通信料金安いですね……物価がやや安いとは言え、今どき1元で買えるものは思いつかないです。1GBが昼食代より高い日本の通信料金が高額すぎるのかも知れませんが。
日本より圧倒的に安い
なお、「高額」と言われている中国3大キャリアの5G通信プランの相場は、概ね130元(2000円くらい)近く。プラン内容も、30GB・500分間無料通話。無料通話こんなに多くても仕方ない気がしますね。
なお長期利用ユーザーは3割引の優待があるものの、100元近くのコストがかかる上に、30GBは5Gだとあっという間に使い切ってしまうと言われています。それにしても日本の基準で言えばめちゃくちゃ安いですね。
これは完全に余談ですが、中国人から「何故日本の通信料金はこんなに高いのか」と言われて「3大キャリアの寡占が大きな要因」と答えると、「中国も3つだろ」と突っ込まれ、「中国は業界に大手が3社あると競合を本気で潰すためにダンピング合戦をやるだろ、日本人は和を以て貴しと為すから3社で談合まがいで仲良くシェアを分け合って価格を維持するんだよ」と適当なことを答えました。ここは与太話です。
さて、今回小米が中国聯通と提携してリリースする5G通信プランですが、5G通信料金が高額なことが5Gスマホの販売台数に影響することから、小米が自ら「打って出た」形だと見られているようです。これで小米の5Gスマホが売れれば元は取れる、ということでしょうか。
以上、スマホメーカーが主導しての5G通信料金引き下げへの動きでした。今年は中国5G関係の最新情報を追っていければと思います。日本の商用5G、どんなプラン体系になるのでしょうね。