昨年出たスマホで話題になったものは沢山ありますが、中でも2019年の10月に発売された「Galaxy Fold」はトップクラスの話題になった端末ではないでしょうか。
約24万円という高額な設定でありつつも、日本のキャリアが公式に発売する折りたたみスマホとして唯一無二の存在であるためにガジェット好き界隈をかなり騒がせておりました。
実際に発売直後は各レビュー記事も沢山あがり、Twitterなどでは購入報告も花盛り。折りたたみOLED最高!の声がネットを席巻していた記憶があります。
しかし各メディアでのレビューは「折りたたんだら小さくて持ちやすい!」「開くと画面大きくていいよね!」「防水やおサイフが無いのは残念!」等に終始する記事も多く、実際に毎日使ってみたらどうなのか?不便じゃ無いのか?困ることは無いのか?24万の価値はあるのか?がなかなかわかりづらい部分がありました。
筆者は折りたたんだときの小ささに惚れて即購入してしまったのですが、その後メイン端末としてきっちりと2ヶ月使用した今だからこそ言えるいいところと、あまり書かれていない悪いところを本音でレビューしていきたいと思います。スペックなどの詳細ではなく、使用感をお伝えする事で購入しようかどうしようか迷っていた方の一助になれば幸いです。
Index
Galaxy Foldの良いところ・悪いところまとめ
👍ココが良い! | 👎ココが悪い! |
+画面を折りたたんだ状態で使えて、開けば続きを見られる +画面分割がものすごく使いやすい +カメラもほぼNote10+同等 |
-ページによってはスマホ判定してくれない -日本語入力関連は割り切る必要がある |
Glaxy Foldレビュー
インターネットが見づらい時もある
この大画面でネットをゆっくりじっくり見てやる!と思って購入したのですが、この機種ならではの悩みが「ページによってはスマホ判定をしてくれない」事です。
例えばヤフーのトップページに普通にアクセスした状態がこちらです
閉じた画面で見ているときにこのPCモードで出てきてしまうと、さすがに小さすぎて立ちながら読むことができません。拡大したら逆に読みづらいですし、リンクを飛んでもずっとこの状態なのでなかなか厳しいものがあります。もちろん開いているときもPCサイトにぶち当たると解像度が高い分読みづらいです。
かといって開いてネットを見ているときにスマホで閲覧してるのと同等の画面が出てくると、それはそれで広告が異常に大きく出てきたりとかなり見づらいときもあります。
最適解は「画面を開いて、アプリを分割して半分のサイズでネットを見る」と画面大きめのスマホでネットを見てるのと同じ感じになるのでオススメです。
なお、画面の真ん中の折り目の線は、使っている中で特に気になりませんでした。
日本語入力に割り切りが必要
電車で立っている時や歩いているときなど「画面を広げられない」状態では折りたたんで使う事がメインになります。この状態でネットやTwitterの閲覧、乗換案内アプリなどは正直普通に使えます。約4.6インチと一昔前のスマホレベルの画面サイズですから、そこはあまり苦にならないでしょう。ちょっと小さいかな?位です。そしてその状態から画面を開けば続きから見られるのも便利な部分です。
また、アプリを設定していれば開いた状態から閉じた状態になってもアプリを引き続き使う事も可能ですし、ここは素直に便利と言っていいと思います。
しかし辛いのは日本語入力。デフォルトの設定になっているSamsungの日本語入力だと閉じた状態でも画面一杯に出てくるのでなんとか打てます。しかし画面を開いた時が逆に大きすぎる状態に。そのためフローティングキーボードにして微調整をするなどの試行錯誤が必要です。
デフォルトのアプリが気にいらない時は入れ替えられるのがAndroidのいいところ。しかしIMEアプリは多々ありますが、閉じた状態と開いた状態の両方で満足いく設定ができるサイズになるものはなかなか見つかりませんでした。筆者は最終的に「開いたときでも片手で入力しやすい」ATOKに落ち着きましたが、閉じた状態では正直小さすぎて打ちづらいのをガマンしております。
また、Bluetoothキーボードなどを繋いだ際は基本デフォルトの日本語入力アプリに戻されてしまいますのでその後使う際に若干めんどくささを感じます。
開いたときと閉じたときの2画面ある端末ならではの悩みですね。
大画面は正義
Foldを購入する前、筆者はGalaxy Note10+を1ヶ月ほど使用していました。しかしFoldを手に入れて両機種を並行して使い、最終的にGalaxy Note10+を売却してFoldをメイン端末にしました。
そうした決定的な理由は「Foldの画面分割はものすごく使いやすい」でした。
マルチウィンドウアクティブに対応したアプリなら、マルチウインドウのアプリが全てアクティブ状態になるため、ドラクエウォークをしながらネットをダラダラみる、Twitterを見る、ゲームを同時にいくつも遊ぶ……等の事が可能になります。もちろんNote10+でも可能ですが、やはり分割して使うとなると画面が小さく感じます。Xperia 1ですら縦分割だと小さく感じました。
実際にFoldでドラクエとネットを同時に見る画面がこちら。
電車で座りながら、ソファーでゆっくりしながらネットやゲームを優雅に楽しむ。急いでいるときは片手で閉じた状態でサッと使う。開いた状態で片手で使えないかと言われると、背面にスマホリングさえつければ使えるサイズ感です(実際僕は開いても片手で使ってます)
1つのスマホで本当にいろんな事が並行して処理できるようになるため、時間がめちゃくちゃ有効に使えます。ゲームなどで画面を占拠されてその間他の事ができない、ということから脱出できるのはFoldだけかも知れません。
結論:24万円の価値あり
いろいろと述べて参りましたが、24万の価値があるか?と言われると「ある」と断言します。特にXperia Z Ultra、つまりズルトラユーザーで後継機種をずっと探し続けていた方、間違いなくこの機種がオススメです。
今回は触れておりませんがカメラもほぼNote10+同等なので非常にクオリティの高い写真も撮れます。参考にナイトモードで撮影した大阪の夜景が以下。
防水、防塵、おサイフ非対応なので1台持ちだといろいろ不便な部分は出るかと思います。もしおサイフ重視であれば、Reno Aなど専用の端末を1台使い分けで格安SIM等で用意するのも手かも知れません。それだけの価値がある端末です。
大きくも小さくも使えてカメラも綺麗。何故みんな買わないのか僕からすると不思議でならない、そんなGalaxy Fold。次の折りたたみが縦という噂も流れているので、是非この横開き大画面を選択肢に入れてみてください!個人的には2019年のベストバイだと思っています!
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