台湾サプライチェーン筋に精通した経済誌 Digitimes は、業界関係者筋を情報源として、Qualcommが自社ブランドのスマートフォンをASUSと共同開発、早ければ年末にもリリースすると報じました。
ASUSはハードウェアの設計と開発を担当し、Qualcommは「工業デザイン」とSnapdragon 875 プラットフォームを最適化するソフトウェア統合を担当するとのこと。
Qualcommは伝統的に12月にフラッグシップSoCを発表し、翌年の第1四半期以降、搭載端末が発売されるのが通例です。Snapdragon 875は2020年12月に発表される見通し。
両社の合意により、ROG PhoneとQualcommのゲーミングスマホの両方に必要な画面、メモリ、カメラモジュール、バッテリー、冷却機構の共同購入も行われるといいます。Qualcommは今後ROGと強力なハードウェア仕様を共有、ASUSは共同購入によるROG Phoneの調達コストを削減できる可能性があります。
QualcommとAsusは年間約100万台の電話を生産、うち50万台がQualcommゲーミングスマホ、残りがROG PhoneになるとDigitimesは伝えています。
以前Qualcommは、「Snapdragon 865 5G Modular Platform」を採用した5Gスマートフォンのリファレンスデザインを投資ファンドポラリス傘下富士通コネクテッドテクノロジーズに開発させ、FCNTはarrows 5Gとして国内販売していましたが、ASUS ROG Phoneとの提携が実現する場合、この取り組みが継続されるのかどうかは不明です。