既報のとおり、ミャンマーのアウン・サン・スーチー政権が軍部のクーデターにより崩壊してから、ミャンマー各地で民衆による抗議行動が続いています。
そんなミャンマーで、中国「中関村在線」によると、「アジア最貧国の一つ」ミャンマーの通信キャリアが、モバイル通信ネットワークの閉鎖を発表しました。
報道によれば、ミャンマーのモバイル通信キャリアは、3月15日以降、モバイル通信ネットワークの無期限遮断の通知を政府から受け、携帯電話は通話とショートメッセージ機能のみが保たれる状況になったとのこと。
目下、ミャンマーの光回線(FTTH)は遮断されていないことから、ユーザーはWi-Fi機能を利用してインターネットに接続することは可能だそうです。
なお、中関村在線ではミャンマーの通信キャリア事情もついでに紹介されています。
それによれば、ミャンマー3大通信キャリアの1つOoredoo(私も契約したことがあります)は2016年5月に同国で初めて4Gネットワークを構築し、MPTとTelenorがそれに続いて、これら3大通信キャリアはいずれも全国で4Gネットワークを展開しているとのこと。
わずか2年の間に、ミャンマーの通信キャリアは他の東南アジア各国よりも通信速度の速い4Gネットワークを構築しているといいます。
以上が中関村在線の報道内容ですが、要は「ミャンマーでモバイル通信のインターネット接続が遮断されました」「ミャンマーのモバイル通信網がクソなわけでなく、どっちかといえばちゃんとしてる方です」と伝えています。
これは暗に「インターネット遮断は技術的な理由でなく、政治的なんだよ」と示していると解され、「軍事政権の後ろ盾の中国ではこういう奥歯にものの挟まったような言い方をするのか」と感じさせられます。