Motorola razr 5Gをしばらくメイン機として利用してきたので、カメラをレビューします。光量のある日中屋外ではそこそこ。廉価モデル級。
背面カメラは4800万画素の単眼。望遠カメラは備えておらず、デジタルズーム頼み。
カメラのダイナミックレンジは狭くオートはそこまで賢いというわけではありません。
景色と空をしっかり撮りたい時など、自動判定でHDRが有効化されているか、されていない場合は設定から手動で有効化するなど、使いこなしの工夫が必要となります。
暗めの良い雰囲気の店で使ってみます。
左がrazr 5G、右がGalaxy Z Fold2。Galaxy Z Fold2は見たままなのですが、razr 5Gはホワイトバランスがおかしくなっています。Pro(マニュアル)モードでの調整が必要。作品を作るためにじっくり撮るという機種でもないだけに、オートで外して欲しくないところ。
ご飯はこんな感じ。牛カツ。美味しそうではありません。
オートで料理モード判定になると、けっこう美味しそうに。彩度が過剰な感もあります。
左が通常、右が料理判定。好みが分かれそうなところです。
razr 5Gはナイトビジョン(夜景)モードにも対応。メニュー内から利用可能。撮った直後に見ると、オートで撮った時と変わらず、明るいところが盛大に白飛びする狭いダイナミックレンジの画に。
しかし数秒後に再度確認すると、今風の写真が生成されています。裏で複数枚合成処理を実施していることがわかります。Pixelを始めとして最近のスマホにはよくある挙動。
今風のそれらしい夜景が撮れます。
ただしナイトビジョンが万能というわけではなく、光量の多い夜景らしい夜景の場合、以下のように上手くハマらず、むしろオートで発動したHDRの方がいい感じの画を作ってくれました。
motorola razr 5G 夜景
1 オート、意外とやるじゃん
2 手動でナイトビジョンON、ここでは不向き
3 向いてる場面で自動提案してくれる
4 提案を受けた結果、頑張ってる pic.twitter.com/o7h5TtD3Co— 📱すまほん!!📶5G (@sm_hn) March 27, 2021
ナイトビジョンのほか、Motorolaらしい個性的なカメラ機能「スポットカラー」「シネマグラフ」なども利用可能。
特定色を抽出するスポットカラー機能に対応。抽出したい色を選択し、それ以外をモノクロにした味のある写真を撮ることができます。
全体としてはまだまだチューニング余地が大きい一方、よく比較やレビューの指標として重視されがちな「夜景」や「ご飯」には注力していることがわかります。
razr 5Gは、背面カメラ側にサブディスプレイが付いているので、折り畳んだ時にも背面カメラを利用できます。カメラの出来がもう少し良くなれば、これがより大きな長所として効いてくるはずです。
個人的には本機の先進的な折りたたみ形状による、唯一無二なカッコよさと、ポケットへの収まりの良さという実用面、サブディスプレイやレトロフューチャーな遊び心など、総じて満足している製品ではある一方、価格を考えると物足りないカメラや画面リフレッシュレートなどには「あと一歩は欲しかった」というのが本音です。