オーストラリアの規制当局はGoogleに検索エンジンの選択をさせるように検討しているようです。ロイター通信が報じました。
それによると、オーストラリア競争・消費者委員会(ACCC)は、競争の観点から、GoogleにAndroid端末をセットアップする際に複数の検索エンジンを設定、選択できるように求める方針であると述べました。欧州では数年前に同様の要求がなされており、これに追随した形となります。
それとともに、GoogleはAppleにてSafariでデフォルトの検索エンジンにするため150億ドル以上の費用を支払っており、ACCCはその行為も制限させたいようです。
現在、Googleはオーストラリアにて検索エンジン市場の94%を掌握。ACCCの議長は、Googleの持つ財力と他エンジンへアクセスする手段の制限により公平な競争を害し消費者に悪影響を及ぼしていると述べたとのこと。ACCCは2022年に具体的な措置を打ち出すと報じています。
ちなみに日本ではGoogleのシェアが75%程度とやや低くYahoo! Japanが比較的健闘しており状況がかなり異なるため、日本がこの動きに追随することは考えにくいです。
近年では国から巨大テック企業に対する風当たりが強くなっていますが、筆者としてはむしろAppleが独自の検索エンジンを作ってしまって微妙なシェアになるほうが面倒くさいと感じてしまいました。
ちなみに、Windowsも同様の施策を行っており、欧州ではWindows 10にWindows Media Playerがプリインストールされてなかったり、設定時にインターネットブラウザを選択できたりするようです。前者はともかく後者は日本にも導入してほしいところです。