HTCが同社にとっては数年ぶりのフラッグシップスマホを近々発表するようです。WinFutureやGSMArenaなどが伝えました。
この情報はMWC2022のHTCイベントでHTC副社長のCharles Huang氏が台湾のDigiTimesに語ったもの。
それによるとHTCのViverseと緊密な連携を可能にするフラッグシップスマホを早ければ4月にも発表するとしています。
ViverseはHTCがMWC2022にて発表したVRやAR機器などをさまざまに活用した構想。今回のハイエンドスマホもその一環となるということでしょう。
HTCは世界で初めてAndroidを搭載した端末を発表するほか、かつてはWindows Mobile端末でトップシェアを誇るなどスマホ業界を力強くけん引していましたが、2018年にスマホ事業の多くをGoogleに売却したあと、現在では一部の市場でエントリーからミドルクラスまでのスマホを外部委託を駆使して作って細々と売っている状況。
一方でVR業界ではかなり存在感を表しており、VIVEブランドとして高性能なVRゴーグルで高いシェアを誇るほか、189gというVRゴーグルとしては段違いに軽い「Vive Flow」など様々なモデルを販売しています。
HTCとしては、2018年5月に発表した「HTC U12+」が最後のハイエンドスマホ。HTC U12+は内部の基盤が見えるシースルーカラーを用意、電源と音量キーを静電容量式へと変更するなどしたやや奇抜な端末ではありますが、当時のDxOMarkスコアで2番目に高い値を記録するなどポテンシャルは悪くないように思えます。HTCがどのようにViverseと結び付けてハイエンドスマホを販売するか、楽しみです。