米Microsoftは、Corel(コレール)社がMac向けに提供する仮想化ソフトParallels DesktopによるWindows 11の実行を正式にサポートしたと発表しました。
IT leaders, the ultimate solution is here! 🎉 With #ParallelsDesktop authorized by @Microsoft, you can now confidently support users who need to run Arm versions of @Windows 11 on their Mac with @Apple silicon. Learn more: https://t.co/UuTaj8zjGP pic.twitter.com/O87LK8fOks
— Parallels (@parallels) February 16, 2023
サポートの対象となるのは、最新版「Parallels Desktop 18」を利用した、M1/M2チップ搭載MacにおけるWindows 11 ProおよびWindows 11 Enterpriseの実行です。
AppleがCPUをApple Siliconに切り替えて以降、Intelチップ搭載Macで利用可能なWindows実行機能のBoot Campは搭載されなくなり、M1およびM2 Mac搭載ユーザーはParallels Desktopに代表される仮想化ソフトウェアを利用することでのみMacデバイスでWindowsを実行可能でした。
仮想環境下では、CPUや実行メモリの利用に制限がかかるため、M1/M2チップが本来持っている実力をすべて発揮することはできません。ただ、今回の発表によって、Apple Silicon搭載Mac上でも正式にサポートされたArm版Windows 11を利用可能になったことで、アップデート等により安定したWindowsの動作が期待されます。
なお、Arm版Windowsには、通常のWindowsと比較してDirectXやOpenGLといったAPIの実行に制限があり、すべてのソフトウェアやハードウェアが動作することは保証されていません。また、仮想環境上で新たな仮想環境を構築することはサポートされていないため、Windows内でAndroidアプリを実行できるWindows Subsystem for Androidといった機能も利用できません。