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OPPO Reno9 A レビュー。見た目は良い

 OPPO Reno9 Aを一定期間貸与していただきました。価格は4万6000円。Snapdragon 695搭載など、ほとんどの仕様がOPPO Reno7 Aと共通で変わっていません。

 最大の差異が、背面素材を樹脂からガラスに変更した点。Reno7 Aはプラスチックで、ラメのキラキラ感がコストを抑えつつ女性向けに訴求できる点は評価できたものの、個人的には苦手でしたが、Reno9 Aの筐体は率直に好印象。性別を選ばず高級感もあり、価格帯としても良い外観だと言えます。ただ重量はガラスに変更したため前モデルよりも重くなってはいます。

 背面全てガラス素材ではありますが、カメラ突起部横はガラス本来のツヤを生かし、それ以外はOPPO Glowでマットな質感に仕上げているのも嬉しい点です。

 前モデルのOPPO Reno7 AからAnTuTuベンチマークのスコアは伸びているように感じますが、これは単にAnTuTu側のバージョン変更により基準値が変わったためで、性能に特に大きな差異はありません。

 根本的に基礎性能が低いのもあって、連続耐用ベンチマーク「Wild Life Extreme Stress Test」の連続試験における動作維持率は98.3%、背面温度も40度に達することはありませんでした。

  • AnTuTu v10.0.3:458008
  • Geekbench 6 Single-Core:900
  • Geekbench 6 Multi-Core:2061
  • Sling Shot Extreme OpenGL ES 3.1:2921
  • Wild Life Extreme Unlimited:354, 2.1fps
  • Wild Life Extreme Stress Test:Best loop 363, Lowest loop357 , Stability 98.3%

 スペックは以下の通り。

OS ColorOS 13 Android 13
SoC Snapdragon 695 5G
メモリ 8 GB, 『仮想メモリ込最大16GB』
容量 128 GB
画面 6.4型 ( 2400 × 1080 )有機EL、90Hz駆動
カメラ 広角4800万画素 f1.7
超広角800万画素 f2.2, 120度
マクロ200万画素 f2.4
インカメラ 1600万画素 f2.4
電池 4500mAh,18W急速充電
寸法 約160 × 約74 × 約7.8(mm)、約183g
その他 画面内指紋認証、防水防塵対応(IPX8 / IP6X)
NFC&おサイフケータイ, マイナンバーカード機能
FMラジオ, システム劣化防止機能 DCE

 実行メモリは、Reno7Aが6GBだったのをReno9 Aでは8GBに増量。最近のAndroid OSは必要な実行メモリの量も増えているので有意義な変更と言えるでしょう。

 ちなみにストレージを仮想メモリとして用いて実行メモリを拡張する機能も備えますが、高速な読み書きの必要な実行メモリを廉価帯モデルの低速なストレージで拡張するという発想自体が原理上あまり意味がなく、体感としても動作向上に寄与していません。

 通常、Android OSのアニメーションは、アプリ起動・ホーム画面への遷移時、ホーム画面のアプリアイコンの位置を基準として、そのアイコンが大きく拡大する・アプリが縮小してアプリアイコンへと戻っていくような気持ちの良さがありますが、本機はアプリ起動時はそういったリッチな演出を切り、アプリ配置位置に依らない単なるフェードインとなっています。低い処理性能によって突っかかる事象が発生する可能性を最小限に抑えるための創意工夫として好意的に捉えられるかどうかは人によってわかれるでしょう。

 なおOPPOの独自アプリストアApp Marketが新たにプリインストールされましたが少数のアプリが並ぶのみで、しかもGoogle Playにリンクを飛ばすだけでアプリストアですらなく、存在意義は見出だせません。単にメーカーが推奨アプリを入れたいだけならAndroid OSの初回設定時の仕組みを活用する方が良いように思います。

OPPO Reno9 A App Market

参考:Android OSの推奨アプリインストール機能を活用した公開市場版 Sony Xperia 1 V XQ-DQ44 初回設定画面。ソニー推奨アプリのうち、チェックを入れたものだけが初期設定にあわせてインストールされる

 重たい部類で機種相性もあるTwitter(X)純正アプリは、メーカーによってはTwitterのスクロールに合わせてチューニングしているメーカーもあるほど。本機ではスクロール含めてそれなりに快適です。これはSnapdragon 695の非力な性能ながら、背伸びせず90Hz駆動に抑えていることも効いているでしょう。

 カメラは日中屋外では価格帯相応にそこそこ撮れます。

超広角、広角、マクロの構成

超広角

広角

ズーム

 ただしHDRはしばしば適切に機能せず、ハイライトの白飛びなどダイナミックレンジの狭さを感じます。

 特に顕著なのが起動直後のシャッターで、HDRが適用されず空が白飛びする事象があります。起動してからほんの少しだけ待ってシャッターを切るのが肝要です。

 また、シャッターを切ると、切ったつもりが実際の撮影は遅れており、後から見返した時に写真がブレている、足元を向いていた……という事象が特にズーム時に発生。そこそこ光量がある場面でも、倍率が高くない2倍程度ですら頻発します。1年前に既にあった事象が後継機でも改善していないということに。リモザイク(画素混合解除)を使う閾値だと思います。1/2型という豆粒撮像素子で画質を確保するのに長めのシャッタースピードか、Snapdragon 695では荷の重い複数枚合成処理が必要のためと思われます。最初からこのような厳しい撮像素子やSoCを搭載するのをやめるか、無意味なマクロカメラを捨てて光学望遠カメラを搭載すべきだったと思います。

前モデル同様、屋内や光量のある屋外でさえこの事象が起きる

 基礎性能の低さから失敗しないようシャッターを切るまでに若干の思考を強いられますが、そもそもOPPO端末はカメラの起動がしにくいです。AOSP準拠動作なら電源ボタン2度押しで「どの画面からも即時起動」できますが、これができないからです。音量ボタン2度押しで起動できるよう設定できるものの、ポケットから取り出したときに画面がついてしまったら音量キーを2度押ししても、むなしく音量が変更されるのみでカメラは起動できません。画面ごとに別の操作方法での起動を強いられ、シャッターチャンスを逃してしまいます。次善策は指紋認証からのフリックにアプリ起動を割り当てる機能にカメラを指定することぐらいでしょうか。

 夜景モードも依然として悪いです。

 動画の画質は微妙です。フレームレート選択画面が出てこず、HDですら60fps録画には非対応。4K録画にも非対応。理論上FHDなら200万画素もあれば十分なので、SoCの制約です。高い光量の得られる日中屋外で試したところ、歩行時は手ブレ補正があまり効きません。

 動画手ブレ補正ではハードウェアよりソフトウェア補正が重要で、4K高フレームレートならそれだけ補正のための処理能力を要するので手ブレ補正が甘くなるのは妥当ですが、本機はFHD/30fpsですら厳しいところ。基本的には完全に静止して動画を撮れれば良い人向けで、動画静止画と使い勝手含めてカメラで選ばれないスマホだと感じました。

 前機種同様、意外に健闘しているのが音響面。無線音響規格aptX Adaptiveは非対応ですが、LDACやaptX HDには対応します。

 スピーカーはより高価格の機種と比べて音の鮮明さやキレ、解像感は劣るものの、価格帯としては良い音質です。ただし根本的にモノラルスピーカーという問題があるので、動画や映画を視聴する際には片方から音が出ることになってしまう上に臨場感も大きく損なわれるので、映画などの再生を重視する利用者は検討の候補外です。

 しかしながら昨今の利用状況としてSNSの縦長動画の需要があり、この場合は下方から音が出れば必要最低限です。価格帯としては、モノラルとしては良好な音質であるため、縦長動画の視聴が中心の利用者にとっては、本機は費用対効果に優れた選択肢と言えます。

 さらに音量も最大値を努力、音質を犠牲にしてハードウェアの限界値まで大音量にするモードに対応。シャワー中の利用など周囲がうるさい場面での使用にも対応可能です。かつてのOPPOにあった取捨選択の妙、その息吹が音響にはあります。

 ディスプレイは前モデルから引き続き同じでFHD+(2400×1080)の有機EL。SoC制約からHDR動画再生には非対応ですが、非HDR動画を見る分には、液晶とは異なり黒の締まった映像を楽しめるでしょう。

 パンチホールは左上で、低価格モデルによくある太めの下部ベゼル。画面表示には問題ありませんが、パネル輝度が低いので夏の直射日光下では、完全に見えなくなるということはないものの視認性は低いです。画面内光学式指紋認証は光を当てて読み取る構造上、解錠速度に支障をきたす場合がありますが、これに関してはほぼ問題は出ませんでした。インカメラによる顔認証とあわせて快適にロック解除が出来ると思います。

 急速充電は18Wで遅いので、よく寝る前に充電端子に繋ぎ忘れて朝慌てて充電するような人やヘビーユーザーには向かないかもしれませんが、2時間10分ほどで満充電できたため、寝る前に必ず充電する人にはこれでも大きな問題は出にくいでしょう。電池容量も4500mAhなのでライトユースならば1日持ちます。価格帯にしては良好の外観ながら電池容量は確保しているのは好印象です。充電仕様もこれまでの例に漏れずReno7 Aから特に変更はありません。

 OPPO Reno7 Aのユーザーはそのまま使い続けるか、別の機種を選択すべきです。家族が携帯通信事業者を乗り換える際などに、通信事業者の値引き対象機種の中に適切な選択肢が乏しい場合に、持っていても恥ずかしくない外観で防水防塵FeliCaに対応した本機は、推奨する選択肢のうちの一つとなり得ます。

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