半導体大手のクアルコム(Qualcomm)は、新型SoC「Snapdragon XR2+ Gen 2」を発表。同時に「リファレンスMRデバイス」を公開しました。
「リファレンスMRデバイス」はGoertekと提携して開発した機器。クアルコムのSoCを搭載する製品を作る企業(この場合はメタ社やサムスンなど)が、次世代デバイス開発の参考にするためのデバイスです。
クアルコムは現在、GoogleやサムスンなどとXR領域で提携しており、特にサムスンは新型のXRデバイスを開発中との報道があります。
つまり「リファレンスMRデバイス」は、サムスンの新製品の仕様を一部反映している可能性があるワケです。
クアルコムが公開した、同デバイスのスペック詳細は以下の通りです。
・SoC:Snapdragon XR2+ Gen 2
・アイトラッキング搭載
・ディスプレイ解像度:18.5MP(4,300×4,300)をサポート
・リフレッシュレート:90Hz
・12基の内蔵カメラ
・パンケーキレンズ搭載
・IPD(瞳孔間距離)調整機能
・内蔵マイクを搭載
・3.5mmジャック内蔵
・Wi-Fi 6/6E/7対応
「リファレンスMRデバイス」のスペックが、どれだけサムスンの新型に反映するかは不明です。ただディスプレイは、もう少し「落ち着いた」解像度の可能性が高いでしょう。
サムスンは「Apple Vision Pro」を「仮想敵」に設定していると噂ですが、同デバイスの解像度は片目3800×3000。これと同等か、少し下回る解像度になるんじゃないでしょうか。
それと、新製品のディスプレイがLCD(液晶)なのか、OLED(有機EL)なのかも気になりますね。
いずれにしても、やや熱が落ち着き気味だったXRデバイス業界に活力が戻ってきた印象。サムスンの正式発表を楽しみに待ちたいところです。