半導体大手のクアルコム(Qualcomm)は、家電見本市「CES 2024」にて新型SoC「Snapdragon XR2+ Gen 2」を発表しました。
同製品は、2023年10月に発売されたメタ社のMeta Quest 3が搭載する「Snapdragon XR2 Gen 2」の発展モデル。
前モデルからGPUクロック数が15%向上し、CPUクロック数も20%アップ。よりリアルで詳細なMR/VR体験を提供するそうです。具体的には、毎秒90フレームの4.3K画質「空間コンピューティング」を実現するとのこと。
VRデバイスの内蔵カメラについては、最大12基を認識するそうです。先代は最大10基だったので、順当に進化してますね。
Qualcomm TechnologiesでXR担当VPを担当するHugo Swart氏は、「Snapdragon XR2+ Gen 2」について以下のようにコメントしました。
「Snapdragon XR2+ Gen 2」は、4.3K解像度に対応。ルームスケールのスクリーン、実物大のオーバーレイ、仮想デスクトップなどのユースケースに鮮明なビジュアルを提供し、XRの生産性とエンターテイメントを次のレベルに引き上げます。
我々は、没入型コンテンツの未来をサポートする最高のXRデバイスと体験を提供するための取り組みを進めています。
クアルコムは「Snapdragon XR2+ Gen 2」の公開と同時に、MRデバイスの「リファレンスデザイン」も公開しました。これは同社製のSoCを使う企業が、次世代デバイスを作る際に参考することを目的とした機器です。
あくまで「参考(リファレンス)」ですが、クアルコムは昨年よりGoogleやサムスンとXR領域で協業中。同機器は、サムスンの新型XRデバイスのスペックの一部を反映している可能性があります。
またメタ社も「Snapdragon」シリーズを自社のVRデバイスに使っています。恐らく「Snapdragon XR2+ Gen 2」を次世代型デバイスに搭載するでしょう。
同製品を搭載したVR(もしくはMR)デバイスの詳細、早く出てほしいですね。