米Qualcommの次期ハイエンド端末向けSoCとして開発が予想される「Snapdragon 8 Gen 4」。例年通りであれば2024年9月または10月に発表される見込みです。ただ、Qualcommは、その前に、現行のSnapdragon 8 Gen 3の廉価版SoCを市場に投入する可能性があるようです。
著名リーカーの数码闲聊站が自身のWeibo上に投稿した情報によると、Qualcommはモデル名SM8635の新しいSoCを開発中であるとのこと。SM8635は、TSMCの4nmプロセスで製造され、クロック周波数2.9GHzのCortex-X4コアとAdreno 735 GPUが搭載されている模様です。
同氏は、AnTuTuベンチマークのスコアが約170万点であるとも述べており、これはSnapdragon 8 Gen 3には劣るものの、Snapdragon 8 Gen 2よりも高いスコアです。スマートフォン関連の情報に精通するGSMArenaは、このSoCを「Snapdragon 8s Gen 2」もしくは「Snapdragon 8 Gen 3 Lite」であると予想。Snapdragon 8 Gen 3の廉価版としての位置付けである可能性が高いとしています。
一方で、著名リーカーのRoland Quandt氏は、X上でこのチップについて同様に開発中とされるSnapdragon 7+ Gen 3(SM7675)と比較し、「この2つのチップの違いが本当に疑問である」と言及。同じ仕様の名前が違う2つのチップが存在していることに混乱しているようです。これら二つのチップの位置付けがはっきりするのは、もう少し先になりそうですね。
Really wonder what the difference between SM8635 and SM7675 will be. They both show up looking basically identical, but…. I’ve never seen this happen with anything Qualcomm. Two model numbers for the same chip…
— Roland Quandt (@rquandt) January 30, 2024