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Xiaomi 14 Ultraのカメラ詳細まとめ!無段階可変絞り・ズミルックス・LYT-900・テレマクロの最上級ハード、「生成AIズーム」機能で死角ナシ

 最高峰のカメラスペックを備え、グローバル版の発表もされたXiaomi 14 Ultraのカメラはどんな機能を備えているのでしょうか。

 LeicaズミルックスレンズとLYT-900の広角カメラや可変絞りなどのハードウェアから、Xiaomi AISPによって進化した画像処理、そして動画撮影機能まで詳しく見てゆきます。

ハードウェア

 Xiaomi 14 Ultraは広角カメラにSONYのLYTIAブランドのフラグシップ1型イメージセンサーのLYT-900を搭載。

 前世代のIMX989から消費電力を43%低減させた上、ダイナミックレンジの値が9.5倍に。1枚の撮影でより目に近い明暗さや細かな階調を捉えることが可能になります。

IMX989とLYT-900のダイナミックレンジの違い

 レンズは新素材の環状オレフィンコポリマー(COC)素材からなる8枚の高透過非球面レンズで、レンズエッジインクコーティング、ALD超低反射コーティングが施されています。

 f/1.63と明るくなり、13 UltraのLeicaズミクロンレンズからLeicaズミルックスレンズへとグレードアップ。集光量が36%向上し、iPhone 15 Proの約2倍というとんでもない値を実現しました。

 さらに、Xiaomi 13 Ultraで導入された物理可変絞りが大幅に進化し、F4.0までの2段階の絞り変更だったものがF1.63~F4.0の間の1024段階のステップレスに。

 これにより手動での細かな絞りの調整や、露出やシーンに合わせた自動制御が可能になります。

 絞り羽は6枚で絞り形状は十二角形。13 Ultraでは作り出せなかった光芒(光条)を絞ることで作成可能になりました。

公式作例画像

 望遠カメラは2機はイメージセンサーにどちらも13 Ultraと同様1/2.51型 5000万画素のSONY製IMX858を採用していますが、レンズの仕様が大きく変更。

 75mm望遠カメラはレンズの焦点距離が伸び、13 Ultraではデジタルクロップズームされていたものが真の光学3.2倍レンズに。焦点距離を伸ばしながらもf/1.8と明るいf値を維持し、iPhone 15 Proの光学3倍カメラの474%の集光量を実現しました。

 また、ピント調節を行えるフローティングフォーカスレンズを実装し、13 Ultraでは対応していなかった10cmの望遠マクロ撮影に対応。

公式作例画像

 歪みの少なく遠近感の少ないマクロ撮影や、被写体に近づいて撮影することで、美しく大きな玉ボケを作り出せます。

 光学5倍レンズもf/2.5へと明るくなり、iPhone 15 Pro Maxの196%の集光量に。最短撮影距離も30cmとマクロ撮影もできる距離で使い勝手が大きく向上しました。

公式作例画像

 超広角カメラはIMX858とf1.8の明るいレンズを採用。画角は122°と広い画角ながら低歪みなレンズ設計になっています。サブカメラをIMX858に統一したことで、画角を切り替えても色や露出の変化を抑えているそうです。

 背面カメラの全てのレンズは99%の余計な不可視光線をカットし、低歪みで低分散設計の精密設計になっているとのこと。

 この4つのカメラと光学相当の2倍と10倍のインセンサーズームを含む6つの焦点距離によって、どんな画角によらず高画質な写真を撮影できます。

画像処理

Xiaomi AISP

 Xiaomi独自の画像処理システムのXiaomiイメージングブレインに今回AI基盤モデルに基づいたコンピューテーショナルフォトグラフィーを導入し、Xiaomi AISPと呼ばれるプラットフォームを構築しています。

 AI基盤モデルによる合成、トーン、カラー、ポートレートとそれぞれ独立したシステムの強化。さらに、HyperOSを通じたCPU・GPU・NPU・ISPのハードウェアの計算能力の統合、処理パイプラインの再構築による画像処理の効率の向上を実現し、その計算能力は60TOPSに到達しているとのこと。

 レンズに基づく光学とコンピューテーショナルフォトグラフィーが完全に融合し、新しいコンピューテーショナルフォトグラフィーをここから始めると強調しました。

 合成システムではAI基盤モデルによってHDRアルゴリズムを刷新。

 複数枚の写真を合成し作成した21bit RAWデータにより16ストップ以上のダイナミックレンジを実現し、完全なリニア色空間の輝度調整により現実場面の光強度を表現可能にしています。

4つのUltra

  Xiaomi 14 Ultraには4つのUltra機能を搭載。

 まずUltra Snapとして連写性能を強化し、連続150枚の撮影においてコマ落ちしないとのこと。連写時の画質も向上しており、ポートレートモードでも連写可能なようです。

 また、Xiaomi 13 Ultraから導入されたマルチフレーム合成に基づく高色深度RAWのUltra RAWがAISPの導入に合わせて進化。14bit RAWから16bit RAWへと向上し、最大16EVのダイナミックレンジの写真によりハイライトやシャドウの細部が保持されます。

上:編集前 下:編集後

上:編集前 下:編集後

 Adobeの実験室で調整済みであり、PhotoshopとLightroomでの編集を完全にサポートしています。また、公式画像から5000万画素での撮影や超広角や望遠カメラでの撮影、シャッタースピードやISO、そして絞りのパラメータ調整も可能になっていることが示唆されました。

 Ultra Zoomモードは30倍以上の倍率で使用可能で試用版として実装されている機能。生成AIを活用し、ハードウェアの限界を超えてテクスチャを再現可能に。

 オン・オフを切りかえることが可能で、生成AIを使用していない写真を区別可能にするために、撮影時には肉眼で見えない透かしが入るとのこと。

 そして、Android 14でサポートされたHDR写真フォーマットのUltra HDRに対応。ディスプレイの輝度調整により、より現実に近い明暗さの写真を撮影・表示可能になります。

進化した撮影モードと撮影ハンドル

 マスターポートレートモード

 ポートレートモードにAI基盤モデルのポートレートアルゴリズムを実装し、マスターポートレートモードとして新しく登場しました。

23mm・35mm・50mm・75mmの焦点距離が用意

 Leicaレンズによる顔を詳細に復元し、不自然なテクスチャや過度のシャープネス・ノイズリダクションを回避。同時に背景と主体を正確に分離した上で、画像処理により本物のレンズに近い被写界深度で絶妙な空間階調を表現するといいます。

ファストショットモード2.0

 13 Ultraで登場したファストショットモードは2.0に更新され、起動後0.7秒で事前に設定されたフォーカスポイントで撮影。広角カメラは物理可変絞りを用いてf/1.63、f/2.0、f/2.8、f/4.0の絞りから選択して撮影できます。

 23mm、28mm、35mm、50mm、85mm、135mmの6つの焦点距離を設定可能。UIも変更され、Leicaのクラシックなファインダーを再現するフレームがプレビューに表示されます。

フォトグラファーキット

 別売りや同梱版で手に入れることのできるXiaomi 14 Ultra用のフォトグラファーキットで手に入れることのできる撮影ハンドルは、通信規格がBluetoothからTypeCに変更。

 1500mAhで90W急速充電対応のバッテリーを搭載し、モバイルバッテリーとしても使うことができるようになりました。

 シャッターボタンの他にビデオに切り替えるなど、カスタマイズ可能なビデオボタンと通常モードでの露出調整やProモードでのパラメータを設定し調整できるカスタムトラックホイールを実装して利便性を高めています。

 フォトグラファーキットにはレザーケースと67mmフィルターアダプターリング、そしてブロンズカラーの装飾リングも付属します。

動画撮影

 動画撮影は全てのカメラで8K30fps撮影に対応。

 4K 60fps撮影では、ズームイン・アウトをするとレンズが自動で切り替わる連続ズームに対応。0.5倍から15倍までスムーズにズームすることができます。

 すべてのレンズはEIS(電子手振れ補正)に対応し、映画撮影のスタビライザーレベルの手振れを実行するために最適化され、一貫性と安定性を実現しているといいます。

 メインカメラは4K 120fps撮影にも対応し、後編集により4K画質の最大5倍のスローモーション動画を作成可能です。

 また、プロフェッショナル向けのマスターシネマモードは10bit色域のRec. 2020撮影やHLG方式の撮影に対応。デュアルネイティブISOフュージョンを利用したモーションブラーなく明暗の詳細を記録するHDR撮影や、現実に近い肌のトーンを再現する映画レベルの画質スタイルでの撮影が可能です。

 内包されているディレクターモードに切り替えると、プロフェッショナル向けUIと細かなパラメータ調整が利用可能になります。映画比率での撮影に対応し、広角カメラでは1024段階の可変絞りを活用した被写体への自動的なフォーカス調整と被写界深度のスムーズな切り替えもできます。

 最高峰のカメラハードウェアと、機能や画像処理に力の入ったソフトウェアの両方を備えたXiaomi 14 Ultraは中国版が2月27日、グローバル版が3月に発売予定です。

カメラスペック表

OS Xiaomi HyperOS (Android 14)
SoC Snpadragon 8 Gen 3
広角カメラ 23mm 5000万画素 LYT-900
1.02型 1.6μm F/1.63-F/4.0
1024段階物理可変絞り(六枚羽)
HyperOIS
光学3.2倍望遠カメラ 75mm 5000万画素 IMX858
1/2.51型 0.7μm f/1.8 OIS
10cm マクロ撮影
光学5倍望遠カメラ 120mm 5000万画素 IMX858
1/2.51型 0.7μm f/2.5 OIS
最短撮影距離:30cm
超広角カメラ 12mm 122° 5000万画素 IMX858
75mm 5000万画素 IMX858
1/2.51型 0.7μm f/1.8 AF
5cm マクロ撮影
インカメラ 3200万画素 
ビデオ 8K 30fps/4K 120fps
1080p 1920fpsスローモーション
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情報元Xiaomi
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