調査会社であるIDCは、2024年第2四半期のタブレット販売台数のレポートを公開しました。AppleおよびiPadの独走は健在ですが、他社の動向も興味深いものになっています。
2024年第2四半期の販売台数は3440万台で、前年同期比で22.1%の増加を達成。コロナ禍における急激な需要の高まりには匹敵できませんが、それより前の2019年の第2四半期と比べて多い出荷台数を達成しています。
相変わらずシェアトップはApple。同四半期に1230万台を出荷し、前年同期比で18.2%ほど成長したとのこと。大きく刷新されたiPad AirおよびProモデルの発売により、中国を除いた全世界で販売台数が増加。同社として久しぶりに前年同期比での成長率がプラスに転じたようです。
会社 | 24年Q2販売台数(百万台) | 24年Q2シェア(%) | 23年Q2販売台数(百万台) | 23年Q2シェア | 昨年同期比成長率 |
---|---|---|---|---|---|
Apple | 12.3 | 35.8% | 10.4 | 37.0% | 18.2% |
Samsung | 6.9 | 20.1% | 5.8 | 20.6% | 18.6% |
Lenovo | 2.5 | 7.3% | 2.1 | 7.6% | 16.7% |
Huawei | 2.3 | 6.8% | 1.7 | 5.9% | 40.3% |
Xiaomi | 2.0 | 5.8% | 1.0 | 3.7% | 94.7% |
その他 | 8.4 | 24.3% | 7.1 | 25.2% | 17.6% |
合計 | 34.4 | 100.0% | 28.2 | 100.0% | 22.1% |
また、タブレット全体のシェアとしては、Appleは35.8%をマーク。24年第1四半期の32%からシェアを伸ばしています。
永遠の2番手たるSamsungは690万台の出荷。新しい製品の発表がなかったにも関わらず、Appleと同レベルの18.6%の成長を記録しています。SamMobileによれば、これは商業向けのGalaxy XCoverシリーズによるものだといいます。
Samsungに続いて、250万台を出荷したLenovoと、230万台を出荷したHuaweiが続きます。Xiaomiは200万台を記録し、シェアとしては5.8%とさほど大きくはないものの、前年同期比では94.6%の圧倒的成長を見せています。Xiaomiは24年第1四半期においても92%の成長を実現しており、高い成長率を維持できるかが鍵となりそうです。
IDCの担当者は、2024年第2四半期の出荷台数について、市場がパンデミックを乗り越えたことを示していると説明。端末の乗り換え需要や新興市場の成長が、短期的には市場や需要の回復を支援し続けると予想しているとしています。