この介入が、Xperia。ドル円をゆさぶるもの。
日本テレビは、神田眞人前財務官(8月1日付で内閣官房参与)のインタビューを公開しました。
神田前財務官といえば、激甚な円安を続けるドル円相場において、外貨準備高のドルを用いた円買い介入により、通貨防衛を担った財務省高官です。
インタビューでの神田財務官曰く、変動為替相場制における相場は、ファンダメンタルズ(経済・財務の指標など根拠となる数値・材料)を反映して推移する分には良いが、ファンダに基づかない投機的な急変動による家計や企業への過大な悪影響は容認できないことから、為替介入を判断。
ただ介入にあたって、神田前財務官は月の半分以上を国際交渉で海外渡航しているなど忙しいのに対して、為替市場は24時間動くという難しさがありました。
このため、直ちに適切な対応をとれるような「常在戦場」の態勢をとっていたといいます。その一環として、携帯電話は常に手放せなかったそうです。
携帯をたくさん持っているそうですが、と訊く記者に対して、携帯に限らずiPad、ノートパソコンをいつも持っている、出張の時はいろんな端末を5台ぐらい持っていると話しました。衛星電話も含んでいるようです。
テレビ放映版では「特別な端末」の外観も開陳していました。なんか一昔前のXperiaっぽさもありますね。
相場を大きく動かす為替介入は、SNSなどでは「神田砲」の異名で呼ばれました。
日本円と為替相場を左右、ひいては世界経済に影響する二十数兆円規模の為替介入を担当した心理的圧力は凄まじいものだったでしょう。それを支えた端末も興味深いところです。