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AI録音端末Limitless、Metaが買収!ユーザーざわつく

 商品は良かったんだけど……。

 MetaがAIウェアラブル企業Limitlessを買収しました。Limitlessは会話を録音し、文字起こしや要約を作るペンダント型デバイス「Pendant」を手がけてきましたが、今回の買収にともない、新規顧客向けのPendant販売を2025年12月5日付で終了します。

 既存のPendantユーザー向けサポートを少なくとも1年続ける方針。あわせて、継続利用するユーザーはサブスクリプション料金が不要になり、Unlimitedプランを無償提供するとしています。

 一方で、ペンダント以外の機能は縮小します。公式FAQによると、Limitlessのデスクトップアプリ/ウェブアプリで新規録音はできなくなり、旧サービスのRewindは段階的に終了、2025年12月19日から画面/音声キャプチャを無効化する更新を入れるとしています。また、地域によってはサービス提供自体を止め、EU/英国などでは同日までにデータをダウンロードしないとアカウントと関連情報を削除する、と明記しました。

 Limitlessは買収発表と同日の2025年12月5日にプライバシーポリシーを更新し、収集した情報をAIや機械学習、LLMの学習/開発/改善に使用可能に。しかも同ポリシーは、Pendantやアプリが拾った音声を幅広く収集し得る前提で書いており、会話相手への通知と同意取得はユーザー側の責任だとしています。これが「MetaのAI学習に回るのでは」と受け止められ、XなどのSNSではざわついています。このほか、広告目的の顧客データ不使用に関する規約もあわせて削除しています。

 Metaは、AI対応ウェアラブルを次の柱に据える姿勢を強めています。MetaがEssilorLuxotticaのRay-BanやOakleyと組むスマートグラスの取り組みを続けつつ、Limitlessの技術力を次世代デバイス開発に生かす狙いと見られます。

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