自由の国アメリカに、SIMフリーの自由が取り戻されようとしています。
Amy Klobuchar上院議員は、スマートフォンなどの携帯電話端末のSIMロック解除を、合法とする法案を今週中にも議会に提出すると述べました。
さかのぼること2012年10月、アメリカ議会図書館と著作権登録局は、いわゆる「root化」や「脱獄」といった、スマートフォンの改造行為を容認する「デジタルミレニアム著作権法」の例外条項を、3年間延長することを決定。
しかし一方で、それまで認められていたSIMロック解除は、公正利用の範囲外であるとし、キャリアの認めないSIMロック解除行為が違法化されてしまいました。
しかしこうしたSIMロック解除の違法化に対し、反対意見が噴出。アメリカ全土から、ホワイトハウスを動かすのに必要な10万人の反対署名が集まり、ついにオバマ政権が動いたのが昨日のお話。
立法を含めた、問題解決のためのあらゆるサポートを政権が行っていくことが、ホワイトハウス公式サイトにて明言されました。全ての携帯電話ユーザーの権利のために、議会図書館と著作権登録局の決定が覆ることになったのです。
その翌日に、Klobuchar上院議員が、合法化法案の提出計画を発表。同議員は「消費者は、各自のニーズと予算にあった端末とサービスを、自由に選択する権利があります。私は消費者を守り、競争を促進するための、良識ある対策を推進していきます」と声明しています。米国のユーザーにとっては頼もしい限りでしょうね。
このような動きは、SIMフリーの自由からは程遠い我々からすると、なんとも羨ましい光景です。
情報元:WHITE HOUSE, PCMAG