アップル、SNSへの投稿などで報酬が出るiOSアプリを排除へ。多くのゲームアプリが影響を受ける?

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 複数のアプリ開発者やニュースサイトから、iOSのアプリ審査基準が厳しくなっているとの報告が上がっています。

 具体的には、他のアプリの宣伝、他者のビデオの視聴、SNSへの投稿、アプリの評価などによって報酬が出るアプリがリジェクトされる(審査で弾かれる)ようになっているようです。この基準に照らせば、よくある例としては「他のアプリをダウンロードすることでゲーム内通貨がもらえる」「ゲームの宣伝をツイートすることで体力が回復する」といった機能はNGだということになります。

形骸化していた規約を厳密に

 こういった機能は実はすでにAppleの規約で禁止されているのですが、これまではほとんど適用されることはなく野放し状態となっていました。今後、この規約がアプリ審査において厳格に適用されるようになるようです。

 この規約の影響を受けるアプリはかなり多いものと思われます。特に日本で利用者が多いLINEのゲームも、友人を招待することでゲーム内通貨を得る機能はこの規約に反している可能性が高いですし、回復アイテムをプレゼントする行為も「SNSへの投稿」とされてしまう可能性すらあります。現在のところは既にApp Storeにあるアプリは関係なく、新しく審査されるアプリがリジェクトされているだけのようですが、今後何らかの規制がかかることも十分に考えられます。

iOS 8に向けて大掃除のスタートか

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 このタイミングで規約の適用を見直す理由としては、先日開発者向けに発表されたiOS 8でApp Storeの検索機能などの改良が挙げられたことが大きいと思われます。

 現在、App Storeの無料アプリランキング上位にはどう見ても人気とは思えないアプリも多数混じっており、かなり混沌としています。ランキング上位が「人気アプリ」ではなく「他のアプリ内で薦められているアプリ」で占められる状況というのはAppleにとっても利用者にとっても好ましいものではなく、これを機に規約に沿わないアプリを一掃してランキングを正常にするつもりであるものと思われます。

 引っ掛かるかもしれないアプリがかなり多いので一時的に混乱が生じるかもしれませんが、App Storeの使い勝手を機能以外の面からも改善しようとする試みであり、中長期的に見れば好ましい変更でしょう。デベロッパーを重視したiOS 8といい、Appleは本格的にiOSそのものの機能「以外」の面からiOSの使い勝手の改良に取り組んでいるようです。今後のiPhoneとiOSの使い勝手の進化が楽しみです。

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