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ワイモバイルの新料金は、「大手3社の横並び値上げ」と「MVNO」の間を攻める絶妙なプランに

ymobile

 ワイモバイル株式会社は本日7月17日、発表会を開催しました。新しいブランドY!mobileは、WILLCOMとE-MOBILEのブランドを統合し、新たに展開されるものです。新プランは以下の通り。

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 8月1日から提供予定の新料金プラン「スマホプラン」は、音声通話とデータ通信が一体化したもの。限定通話定額(誰にかけても1回10分以内、月300回までなら無料)が基本料金に盛り込まれています。データ通信量1GBならコミコミで2980円で済みます。必ず各社の徴収している315円のISP費も基本料金に合算されているのがわかりやすいところ。

  スマホプランS スマホプランM スマホプランL
基本使用料(ISP費込み) 2980円 3980円 5980円
国内通話料 1回あたり10分以内の国内通話無料(月300回まで)
超過分は20円/30秒
国内データ通信量 1GB/月 3GB/月 7GB/月

 また、あらゆる国内通話料金を無料にする完全音声通話定額は「スーパーだれとでも定額」として、あくまで月額1000円の「オプション」として提供。不必要な人にまで音声通話を押し付けようとしてる携帯大手3社とは異なります。

 大手3社は値上げにより高すぎる、かといってデータ通信の安いMVNOにはカケホーダイプランがない、という両極端な状況に、投げ込まれたボールがワイモバイルの新プランと言えるでしょう。ここでキャッチアップ可能なユーザーは相当数いる、ボリュームゾーンなのでは、とさえ感じます。

 個人的には「誰とでも定額」を付けたPHSと、スマホを持つスタイルが好きなので、この新プランは巧いなと思います。自分の場合、短い「連絡」は多いんですよね。10分以内の通話が無料なら、それだけで安くなります。「長電話」をするなら各種VoIPアプリを使っています。なので、私の用法では大手3社の完全通話定額プランは無くても問題ありません。

 日本のユーザーの利用している通信量はせいぜい平均1.87GB程度といわれており、スマホプランSやMで済みそうなユーザーも多いのではと思います。また、通話定額以前の旧プランまではポピュラーであった7GB/月という通信量も、ワイモバイルではスマホプランLとして復活しており、比較的ヘビーなユーザーにもいい選択肢と言えそうです。

 あえて注意点があるとすれば、SoftBankまたはDisney Mobile on SoftBankからのMNP時、または2年経過後は、スマホプランS / M / Lの料金が1000円上がるという点です。Y! mobileは同じSB系列の「別働隊」でもありますから、同グループ内のMNPを歓迎していないのでしょう。これまでもE-MOBILEのMNP一括特価は、SBグループ内からの乗り換えだと適応されないのが通例でしたので、その辺りはこれまで通りということでしょうね。

 「Yahoo!プレミアム for Y!mobile」向けの有料特典と、速度制限解除料500MB分の付いたオプションサービス「enjoyパック」が500円で提供され、Yahoo!との連携が謳われているのは、いわゆる「シナジー効果」のよい例と言えるでしょう。

  ワイモバイル登場をきっかけに、いろんな人が幸せになれるプランが充実するといいですね。

[訂正18:17] 1000円料金が上がる条件についての記述に一部誤りがありましたので訂正いたしました。ご指摘ありがとうございます。

続報:華為や京セラ、日本無線など個性的ラインナップ――ワイモバイル新モデル

情報元Y!mobile 12
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