LGディスプレイは、概念実証モデルとして、Wallpaper TVを発表しました。
このテレビは厚み0.97mmという極薄で、その名の通り、壁紙のように貼り付けることもできるようです。
サイズは55インチ。方式はOLED(有機EL)。重量は1.9kg。背面の磁気マットで壁に貼り付けられます。
有機ELは技術的困難も抱える一方で、薄型化がしやすく、折り曲げやすいなどのメリットがあります。このため各社が次世代テレビの本命として技術開発してきましたが、SonyやPanasonicはテレビへの採用はほぼ諦め、国内メーカーの有機ELは中小型ディスプレイに活路を見出しています。
LGは白色の発光素子とRGBWフィルターという、有機ELと液晶を組み合わせたような方式により、有機ELテレビを市場投入しています。歩留まりは8割程度とのこと。日本でも有機ELテレビを今年の5月から販売しています。
最近では出光とも提携したLGディスプレイですが、今後の戦略もOLED技術を軸にするとのこと。