そういえばY!mobileのStream S 302HWという機種が昨年出ていたのを、ふと思い出したので書き記しておきます。本機はHuawei Ascend P6Sベースの機種です。当時国内ではSIMフリー端末Ascend G6が出ていましたが、ナビゲーションキーが仮想化されているのが差異。デザインはStream Sの方が好きです。
筐体は良かったです。マット素材、金属のフレーム、独特のピンク色など。しかも4.7インチで110gの軽量ボディ、薄さも6.8mm。おかげでなかなか持ちやすいです。Xperia Zシリーズの影響を強く受け過ぎている点は気になりますが。
画面はHD液晶。JDI製のディスプレイで、価格が安い割には良好です。
一方で、本当に最悪だったのが電波です。LTEに繋がらず速度は出ない、地下の喫茶店で圏外となり全く繋がらない……など。本機はSIMフリーですが、特にdocomoのSIMカードを挿すと、より酷くなります。
これらの症状は、本機が3GのW-CDMAは900MHz / 1.7GHz / 2.1GHz、そしてFDD-LTEは1.7GHz(Band 3)のみと、対応周波数が著しく少ないこと、そして「FOMAプラスエリア(W-CDMA 850MHz)」には非対応となっていることが要因です。
サブ機や玩具として持っておく分には安くていい機種でしたが、前述の電波の問題と、内蔵ストレージ容量も8GBと貧弱すぎるのもあって、常用するメイン機にしようとまでは、とてもじゃないですが思えませんでした。
Stream Sに相当するHuaweiの現行のラインナップは、Huawei P8 Lite (LUMIERE 503HW)です。同機の対応LTE BandはB1 / B3 / B8 / B19 / B28であり、FOMAプラスエリアにも対応。ストレージも16GBと、前モデルよりは増えており、購入候補として検討してもいいレベルになっているはずです。