共同通信が報じた所によると、東芝が台湾大手のコンピュータメーカーASUS(エイスース)に、パソコン事業の売却交渉に入ったことが分かりました。パソコン事業からの撤退はすでに公式見解として発表がなされていました。
東芝は世界初のラップトップパソコン(ノートパソコンの別名)を欧州市場で商品化したことで知られており、未だにノートパソコンと言えば東芝のDynaBookという根強いユーザも存在します。
一方、スマートフォンやタブレットの普及により、パソコンの売り上げは低減、不採算事業となっていました。
今回、交渉相手となっているASUSは、台湾のコンピュータメーカーで自作PCユーザの間ではすでに知られたブランドで、最近ではスマートフォンのZenFoneでも存在感を示しています。パソコンも販売しており、同社ブランドのZenBookはデザイン性や性能のバランス、価格の面から一定のユーザから指示を集めています。
スマートフォンやタブレットの普及が収益減の一因となっていますが、ノートパソコンの価格下落も著しく、専業に近いメーカーでないと、生き残れない時代になってきているのかもしれません。
2017年11月17日12時10分追記:東芝広報は、ロイター通信に対し「売却方針を固めた事実はない」と述べました。(リンク)
2017年11月17日15時41分追記:東芝は、台湾ASUSへの売却に向けた協議について、報道のような売却の方針を固めた事実はなく、協議入りした事実はないとのプレスリリースを送信しています。(リンク)