中国発の仮想通貨「NEO(ネオ)」とそのウォレットを解説します。
Index
NEOとは?
NEOはプラットフォーム
「NEO(旧Antshares)」は、スマートコントラクトを備えた中国発の仮想通貨。NEO自体がdApps(分散型アプリケーション)を動作させるためのプラットフォームでもあります。NEO上に様々なアプリ・NEP5トークンの仮想通貨が開発されています。
開発言語が豊富
NEOに類似したプラットフォーム型の仮想通貨としては、先行するEthereum(イーサリアム)があります。EthereumはSolidityやSerpentという独自のプログラミング言語を習得しなければなりません。
これに対してNEOはC#、Java、Python、Javascriptなどポピュラーなプログラミング言語で開発できるのが大きなアドバンテージです。
合意形成は「DBFT」
分散型ネットワークの問題点として、ビザンチン将軍問題があります。悪意を持った者がネットワークの合意形成に参加すると裏切りや改竄が可能という問題です。
この問題をBitcoinであれば電力消費を必要とするPoW、そしてNEOであればDBFTを、コンセンサスアルゴリズムとして採用することで解決しています。DBFTは、Delegated Byzantine Fault Tolerant(ビザンティン耐障害性コンセンサスメカニズム)の略です。これはNEO保有者の投票で、信頼性の高いマイナーをブックキーパーとして選出する仕組みです。ブックキーパーとして働いたユーザーに報酬としてGAS(ガス)が配当されることになっています。
NEOが株券、GASが通貨
NEO自体は実のところ株券のようなものです。NEOを保有していると配当として仮想通貨GASが受け取れます。NEOプラットフォームを動かすための燃料となるトークンがGASです。
ウォレットにNEOを保管しておくと、GASを受け取ることができます。何NEO保有していれば年間どの程度のGASが得られるのかはこちらのサイトから確認できます。
今回の記事はそのNEOを保管するためのウォレットについて紹介します。
NEOの購入方法
国内取引所(BitflyerやQUOINEX、Bitbankなど)でBitcoinを購入後、香港の取引所Binanceなどに送金。そのBitcoinでNEOを購入する、というのがポピュラーな方法です。購入したNEOをウォレットに送ります。
公式ウォレット「NEON Wallet」
インストール
Win / Mac / Linuxに対応です。公式HPからダウンロードしてインストール。
ウォレットアカウント作成
インストールが完了したら起動。まずはウォレットアカウントを作成します。「Create a new wallet」から。
ウォレットパスワードを設定します。
アカウントが作成されます。ここでアカウントの重要な情報である秘密鍵、パスフレーズ、パブリックアドレス、暗号鍵、秘密鍵が表示されます。ボールペンでメモ・紙にプリントアウトするなどし、大切に保管しましょう。
ウォレットログイン方法
続いてログインします。「Login using a private key」を選択、「Private Key」を入力することで、さきほど作成したウォレットアカウントへログインできます。
この画面が基本となります。
GASの配当が溜まってきたら、「Claim x.xxx GAS」をクリックすると、実際にGASが充当されます。
NEOをウォレットに送金する方法
他のウォレットや取引所から、自分のNEON WalletにNEOを送ってみましょう。
NEON WalletからReceive→「Your Public NEO Address:」のアドレスをコピー。取引所などから、このアドレス宛に数量を指定して送れます。
NEON Wallet上に表示されているアドレスをクリックすると、Webブラウザが開き、取引履歴が表示されます
NEONウォレットから送金する方法
画面上の「Send」を押すと、送金画面になります。送る数量を指定して、他のウォレットや取引所に送金できます。NEO/GAS/NEP5トークンを送金できます。
モバイル版「Neo客户端」
モバイル版ウォレットとしてNEO開発者が作った「Neo客户端」があります。Google Playからインストールできます。
モバイルウォレットからウォレットを作成することも出来ますが、個人的にはPC版で作ったウォレットをインポートする方がおすすめです。
機能的には、ブロックチェーン履歴のダウンロードを一部省略したライトウォレットです。