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OPPO、5Gスマホ世界初投入目指す
いよいよ目前に迫った次世代通信規格5Gの商用化。世界各国のスマホメーカーが5G対応モデルの開発を進めていますが、この度、中国OPPO(世界スマホ台数シェア第5位)の副総裁が中国メディアのインタビューに答え、来年リリースされる5G対応モデルについて、「世界初のリリースを目指す」としながらも、「非常にハイエンドに偏ったものになるかもしれない」とコメントしました。新浪科技が伝えました。
中国3大通信キャリアの一つ、「中国移動」が開催したグローバルパートナー大会で、OPPOはFind X 5Gの見本機を展示、n41周波数帯通信を初めてデモプレイしたスマホメーカーとなったそうです。
5G端末はいつ、どんなものが出る? 発熱警戒、品質優先
いつになったら5Gスマホが使えるようになるのか?OPPO副総裁、中国大陸事業部総裁の瀋義人は2019年、「OPPOは世界で初の5G商用スマホ端末をリリースするメーカーとなる自信がある」と答え、OPPOは来年100億元(約1642億円)の資金を5GとAIの研究開発に投入すると明かしたといいます。
また、リリースされる機種については、「来年上半年の端末は非常に少なくなるだろう、試験的な、目新しさに重きを置くことになる」と答えました。
なお、気になる価格については、「きっと特に安くはならないだろう」といいます。チップなど関連技術はどれも初期段階にあることから、来年5G端末は普及状態には入らなず、すべての機種は、ミドルレンジからハイエンドの価格帯になるとのこと。「私が思うに、ハイエンドに偏った定義の製品になる可能性もある。核心となる部品の打通、テスト、研究開発など、どれもコストがとても高いからだ」とか。
OPPO副総裁の考えでは、みんなの関心は価格ではなく、体験や、「例えばアンテナ、スマホ発熱等にある。なので価格は第一要素ではなく、品質の安定が第一要素だ」とみているとか。また、メーカーは過度にいわゆる新技術を追求し、消費者が真に関心をいだいているものを疎かにしてはならないと語ったといいます。
どうやらOPPO的に、「新技術は本来的に地雷なので、すべてを理解した人身御供が買うもの」というノリでは開発していないようで、少しカルチャーに驚きました。
5Gでもたらすのは「健康」?
OPPO副総裁は、同社は5G研究開発への投資に上限を設けておらず、5G研究開発チームは現在約400名、来年は100億元の研究開発予算を投入し、まずは5G、次にAI技術応用に使うのだとか。
また、「5Gスマホと4Gを比べると、要はゲームの速度が速いということなのか、そうではない」とも述べているそうです。OPPO副総裁の考えでは、スマホ端末メーカーが考えなければならないのは、5Gが消費者に何をもたらすか?だと。
その答えは、健康だと考えているそうです。「我々は将来5Gのリンク能力により、さらに多くのデータのクラウド計算、クラウド処理能力とウェアラブル端末へのデータ分析によって、ユーザーの健康改善の助けとなる、これが健康に基づく我々の理解だ」といいます。すごく個人的な意見ですが、ヘルスケア機能はそんなに興味ないです。
私もヘルスケアには興味ありませんが、最近Krauzioくんに健康の重要性を強く語られたので、5Gからは興味を持とうと思います。
OPPOの研究、折り畳みスマホに限らず「今ある形態を超越」
興味のある話として、折畳スマホについて。Samsung、華為から、OPPO、小米、LG、ソニー、一加、レノボ、いずれも折畳スマホのリリースを計画しており、2019年は折畳スマホ「元年」になるとも言われています。
これについて、OPPO副総裁は、折畳ディスプレイは将来、スマホにさらに多くの想像空間を提供し、折畳ディスプレイの完成は、スマホの形態を変化させるだろうとしつつも、「しかし本当に折畳ディスプレイスマホを実現させるには、電池やマザーボードなど多くの部品も柔軟化させなければならない」と述べました。そういやそうでしたね、と少し笑いました。おそらくディスプレイのみが柔軟化したのなら、ある特定の部分で折り曲げる形は実現可能でしょうが、めっちゃ断線しそうですね。
なお、スマホの未来について、注目ポイントはいわゆる柔軟性ディスプレイと折畳ディスプレイばかりではなく、スマホの形態上の変化と探索であり、更には材料学の研究と全体的な応用の研究であるといいます。「形態はみなさんが想像しているようになるものになるとは限らない。私ははっきりということができる、今作っているものは、今ある形態を超越した研究であり、未来の潜在力も含む」と語っているそうです。
どのような未来を見せてくれるのか、OPPOに期待
今回ご紹介したのはOPPO副総裁の話ですが、「5G」と「折畳ディスプレイ」、そして「スマホの新たな形態」は、各メーカー競って開発しているところ。来年、どのような「あっ」と言わせてくれる製品が出てくるのか、今から楽しみに待ちたいですね。
余計なことかも知れませんが、ソニーモバイルも少なくともOPPOと同水準、1,700億円の研究開発予算を出さないと5Gでも勝てないのでは……。「もうあと2,000億、ソニー純利益の半分を研究開発に注ぎ込む覚悟で戦えば、Xperiaは必ず、必ず勝てます!」と言いに行きたいです。