5月24日、中国「旭日大数据」が2019年2月の中国スマホブランドの世界出荷台数ランキングを発表しました。今回、珍しくグローバル出荷台数のため、よくある中国国内だけのランキングとも大きく異なり、「なんだこのメーカー」という一風変わった顔ぶれも見ることができます。それでは、見ていきましょう。
第1位は、連日のニュースでおなじみの華為(Huawei)。サブブランド栄耀(Honor)シリーズとの合計月間出荷台数は1516万台。一ヶ月でXperiaの年間出荷台数の倍くらいを売っていることになります。米政権による「制裁」が次々と繰り出された5月以降、この数字がどうなるのかが気になるところですね。
第2位は910万台の伝音(Transsion Holdings)。2017年に弊媒体が取り上げ、大反響のあったマイナーメーカーです。日本はもちろん、中国国内市場ですら展開していない伝音ですが、「暗いところで黒人を撮影すると顔認証がされない」という他メーカーの問題を解決し、黒人の顔を撮影するのに特化した「美黒モード」や、爆音スピーカーなど、黒人向けのローカライズ施策により、アフリカ市場では圧倒的なシェアをとっています。
第3位小米(Xiaomi) 758万台、第4位OPPO 736万台、第5位vivo 687万台と、中国国内でもシェアの高い有名メーカーが並びます。こう見ると、親会社は同じ歩歩高のOV(OPPO・vivo)コンビもかなり強いですね。
第6位がレノボ+傘下MOTOROLAの319万台、トップ集団とは大きく差がついており、ここから「その他」に分類されてしまうラインと考えていいでしょう。第7位にBlackBerryを含むTCL(192万台)が入っていますね。まあ1ヶ月の台数としてはそれでも頑張っています。
中国の中規模スマホメーカーといえば、デザインのかっこいい、とがった機能を盛り込んでくることで定評のある「魅族(MEIZU)」が有名ですが、僅か25万台の15位にとどまってしまっています。
これに対し、魅族ファンのスマホニュースアカウント「手機総司令」は、「魅族が小米にボロ負けしているのはいいだろう、頭に来るのは、今の魅族は酷派にすら勝てないのか?」と激怒しつつ、魅族をゴリ押ししていたので、ニッチメーカーファンのマニアの声ということで、ついでにご紹介します。
「酷派直営店のフォロワー数を見るに、魅族が酷派より売れていないとは少し信じられない。魅族のフォロワー数721万人に対し、酷派は可哀相にも僅か22万人しかいない」
「私が信じないだけでなく、多くのネットユーザーも信じられない。去年の魅族16thシリーズの出荷台数はたしかに多くなかったが、魅族の千元モデルは売れ行きがよかった。最初の魅族16Xは対称式ベゼルレス・ディスプレイ指紋識別・スナドラ710で、現在の価格は1598元だ」
約3万円でこのスペックは、確かに悪くない気がします。
「2つ目のモデル、魅族X8はローエンド市場向けで、6.0インチ大画面、スナドラ632、3600mAhバッテリー、背面指紋デザインで、今の価格は949元、販売台数の目標は紅米7になっている」
「3つ目のモデルは魅族X8だ。魅族初のノッチディスプレイ機で、正面6.2インチノッチディスプレイ、フラッグシップ級COF工芸、スナドラ710、背面指紋で、今の価格はたったの1168元、コスパがすごい」
……と、機種の紹介が続きます。スペックと価格は全体的に良さげですが、販売台数という「結果」がある以上、「それだけでは勝てない」ことは明らかですね。
- 情報元手机总司令