2016年に発売されたころは「耳からうどんを出してるみたい」と言われたりもしましたが、累計出荷台数数千万台を数え、今ではすっかり定着した感もあるAirPods。
AirPodsシリーズも既に3代目となっていますが、ここ数年、各パチモノAirPodsが次々と登場、価格は数十元(1,000円以下)から百元(1,700円)以上まで様々だと、中関村在線が伝えました。
「パチモノ」のクオリティはどうなのでしょうか。一部のパチモノは外観上完全に本物を再現しているばかりか、使用体験も偽物とわからない出来栄えだといいます。
本物のAirPodsはiPhoneに近づけて充電蓋を開くと、スマホ上にポップアップウインドウが表示され、ペアリングや充電残量が確認できるようになっています。この機能は当初AirPods独自機能であり、他メーカーにも真似をされたものの、いずれもAndroidスマホのものであったといいます。
ところがこの「本物」の最後の防衛線も「山寨(パチモノ)」メーカーによって突破され、AirPods Proもパチモノが出回っているといいます。気になる価格は、168/198/268元(2,000円~4000円程度)のお手頃さ。
製品紹介ページの動画によると、これらのイヤホンはポップアップウインドウ機能を実現、充電残量の表示もできるそうです。
機能面でも、自動リンク、モノラル・ステレオ使用対応、音量調節など全ての機能をそなえており、最新のBluetooth5.0にも対応しているとのこと。
偽装H1チップの製品が出回っているらしいですが、コレでしょうか?
正規品のAirPodsは万単位なので、驚きのハイコスパですね。
しかし、話はそんなにうまくないようです。
まず最初のペアリングの際、iPhoneに表示されるのは正規版は「リンク」ですが、非正規品は「iCloudでリンク」と表示されるとのこと。
さらに、パチモノはBluetoothのリンク安定性、音質、音声遅延などの面で、当然ながら正規品のAirPodと比べて大きく劣るそうです。
これらのパチモノは中国国内の大手代理生産メーカーが生産しており、生産業者はレッテルさえ貼り替えればすぐに販売できるのだといいます。
コストは、もし発注量が膨大であれば、イヤホンひとつ、40~50元程度以下(600円~700円台)まで抑えられるとのこと。
なお、これらのパチモノですが、中国国内ばかりでなく、eBay等の海外ECサイトでも販売されており、価格は40ドル程度だそうです。
もしかすると日本国内でも出回っているかもしれませんね。