日本を代表するスマホブランドといえば、中国でも「索尼大法好(ソニーの教えは素晴らしい)」を合言葉にした、根強いファンと言うより「信者」を擁する僕らのXperia。
最新フラッグシップモデル「Xperia 1II(エクスペリアワンマークツー)」は中国でも10月中旬に発売されました。Xperia 1IIは中国のソニー信者を満足させることができたのか、大手ECサイト「京東」のレビューから、反響をご紹介します。
「スタイル抜群の美女と結婚したようなもの」
まずは、デザインについて、ファボ数最多のレビューから。「ソニーらしい工業デザイン」とべた褒めです。
このユーザーは14日後、追加コメントを発表していますが、「使えば使うほど好きになった」と言います。
もはやレビューと言うよりオタク特有の早口推しプレゼンですが、多分Xperiaユーザーとして「正しい」姿勢でしょう。細かいことはいいじゃないか、だって美しいんだもの。
デザインと言えば、中華圏市場には限定カラー「Green」が投入されましたが、「青山緑は淡墨緑の翡翠のようで、実機を見ると本当に写真よりも美しい、奥ゆかしく高貴」との声も。
カメラ機能やオーディオ機能も賛美絶賛の嵐。
3200件のコメント中、好評率は実に92%、みなさん大満足の様子です。
発売早々「値崩れ」に購入者から不満の声
しかし、読者の皆様もおそらくお気づきでしょう。「コメント見ると信者ばかりでは?」「もしかして、訓練されたソニー信者しか買ってない?」という疑問が浮上します。
ちなみに同価格帯の華為P40 Proのコメント件数は4万4千件。
私は「思ったよりXperia 1IIとの差が大きくないな」と感じましたが、いずれにしても、Xperia 1IIの販売状況は芳しくないようで、発売から一カ月余で500人民元(日本円で約7800円)の値下げに踏み切っており、人はこれを「値崩れ」と呼びますが、京東で低評価をつけたユーザーは、7割方「買ってすぐに値下げ」したことにお怒りでした。
ソニー公式の対応もよくない?
値下げへのクレームコメントへのソニー公式旗艦店からの回答はいずれもテンプレで、自動返信だと思いますが、少し笑いがこみ上げてくるものがあります。

Sony
「膨大なコメント処理するのも大変だし、中国市場はこんなもんなのか?」と思い華為の価格変動への怒りコメントへの返信も見てみました。

Huawei
これもテンプレだと思いますが、「せやな」としか言いようがないですね。おそらくこのソニーと華為の差は「そりゃ国内メーカーの方が顧客対応に力入れているだろ」というのが根本的な差かとは思いますが、前出ソニーの対応見ると、「こんな顧客対応ぶりなのに国内メーカーを買わずにソニー信者続けてる中国の信者って、ガチで訓練された信者なのでは……」と、神々しさすら感じてしまいます。
総評
ともあれ、日本では「ランチパック」、中国では「ダンベル」と酷評された暗黒時代も今は昔、「美人に小さな欠点をグダグダいうもんじゃない」と愛でることができる「僕らのXperia」が帰ってきたと、中国の信者も笑顔で信仰を充電できているようです。
「Xperiaを使ったら、他のスマホはデブに見える」は、言ってみたいですね。
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