Galaxy Z Flip 5G レビュー。スマホ「縦長化」一辺倒に突き付けた回答 すまほん!!

 縦方向に折り畳めるスマートフォン「Galaxy Z Flip 5G」をメーカーよりお借りできましたので、レビューしていきます。

まずは外観をじっくり見ていく

 今回お借りしたのは国内でauから販売されているGalaxy Z Flip 5G、SCG04です。パッケージもしっかりしています。

 今回は貸与品ということもあり、本体のみ紹介します。閉じた状態での上部です。右下はデュアルカメラとLEDフラッシュ。左下にはガラケーを彷彿とさせる小さいサブディスプレイが搭載されています。何気にサブディスプレイまでマット加工でよし。

 ひっくり返して背面にはIMEIとSCG04の表記があります。

 左側面にはSIMカードスロット。もちろんmicroSIMのシングルスロットです。

 右側面にはボリュームボタンと指紋認証を兼ね備えた電源ボタンがあります。

 下部にはマイク、スピーカー、USB Type-Cポートがあります。

 開くとこのような感じ。ミスティックブロンズと聞いており、もうちょっとカッパーのようなものに近いのかと思っていましたが、ローズゴールドに近いですね。

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 ちなみに国内版のGalaxy Z Flip 5Gは畳んだヒンジ部分はGalaxyロゴです。グローバルではSamsungロゴなので、ある意味レアかもしれません。

 インカメラはパンチホールタイプ。

結構前に出たが地味にネガを潰してきた

 昨年よりSamsungやHuaweiなどからリリースされた折り畳めるスマートフォン、フォルダブルなどと言われていますが、これらの多くは横開きタイプが主流でした。その中、縦開きでしょ、とリリースされたのがMotorolaのrazr。翌月Samsungも縦開きのZ Flipをリリースし、国内でもauより2月に発売されました。しかしSoCはSnapdragon 855、しかも5Gは非対応と、タイミングが微妙でした。

 しかし今回紹介するZ Flip 5Gは5Gに対応、だけじゃないんです。

5Gに対応し、SoCが新しくなった

 SoCはSnapdragon 865+を搭載し、不満点を改善してきました。また、筐体もツルツルした指紋の目立つモディから、サラサラした磨りガラスのようなデザインに変更されました。前回が若者向けのポップなカラーだったのが、ちょっと大人な装いになりました。

ディスプレイ

折り目は意外と気にならない、自立が便利

 メインディスプレイはDynamic AMOLED 6.7インチ、解像度は2636×1080を搭載。約22:9といったところでしょうか。Xperia 1より縦長ですが、パンチホールの関係で実際は短くなるかと思います。

 メインディスプレイはもちろん折り畳めます。しかし先述したとおり、折り畳めるスマートフォンとしては横開きが主流の傾向。というのはどうしてもマルチタスクを行うには横に開けるほうが便利という観点からでしょう。では縦開きはどうか。

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 18:9より縦に長いディスプレイといえばXperia 1が印象強いかと思います。Xperia 1では上部に動画を16:9で表示すると、下部では9:16でコンテンツを表示できるので、便利と言われています。画面比率が近いZ Flip 5Gでも同様同じ使い方ができます。最近ではオンラインイベントなど開催されることが多いので、コンテンツを視聴しつつ、SNSで共有したりといった使い方もできます。

 ただ、Z FlipがXperia 1と違うのは自立する、という強さ。コンテンツを視聴しているときにほとんどの人は手に持って視聴するかと思いますが、1時間、2時間モノになるとやはり疲れます。Z Flipなら少しだけ折り曲げると自立するので、基本は置いて視聴、共有するときだけ手に取るといった使い方ができます。しかも、別途スタンドもいらないのでいつでも、どこでもそのような使い方ができます。

 しかし縦で16:9を視聴すると画面が小さくなってしまいます。その時は横持ちに切り替えればOK。横持ち状態で少しだけ折りたたむと、垂直にはなってしまいますが、自立するので、高さ次第ではこのような視聴も可能になります。

 折り目はどうか。折り畳めるスマートフォンで気になるのが折り目だと思います。ブラウジングなど縦スクロール時、指がどうしても折り目に触れてしまいますが、慣れてしまうとそれほど気になりません。高速道路の継ぎ目みたいなものです。走っているとそれほど気にならなくなります。コンテンツを視聴しているときも、案外気になりませんでした。

面白いサブディスプレイ

 サブディスプレイはSuper AMOLED 1.1インチ、解像度は112×300と小型。ガラケー時代を彷彿をさせるディスプレイです。

 このサブディスプレイ、時間がわかるだけじゃないんです。先程もちらっと紹介しましたが、通知を確認したり再生中の音楽を操作したり、カメラのプレビューを表示することもできちゃいます。本当にガラケー時代のサブディスプレイが少し高度化したといった感じです。

 もちろん見れるだけじゃないんです。サブディスプレイで操作している状態で「内容を確認したいな」と思ったら開けばそのアプリが表示されます。ガラケー時代のようにメールが来た→携帯を開く→メールを開いて……ではなくメールが来た→携帯を開くでアプリを確認することができます。この流れるような操作がしっかり作れているのは流石です。

オーディオ

 個人的にディスプレイの折り目より気になったのがオーディオ。主にスピーカーですね。最近のハイエンドではステレオスピーカーは載ってて当たり前かと思いますが、Z Flip 5Gはモノラルのスピーカー。シネスコに近いコンテンツを全画面で視聴していても片側からしか音がでないので、ものすごく物足りない感じがあります。

 ショートカットにはDolby Atmosの項目がありますが、これはヘッドホンを接続する必要があるとの表示。スピーカーはかなり妥協しているっぽいですね。

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 またイヤホンジャックは非搭載。変換アダプターを使うかワイヤレスで使う必要があります。

カメラ

 カメラ周りはZ Flipから変更はありません。Z Flipに搭載されていたカメラはS10と同等のものだそうで、1週遅れですね。しかし、流石はGalaxy。1週遅れでも全然使えます。

 フェリーに乗船したときに撮影。普通に綺麗ですね。バランス良いです。

 こちらはいつのも新宿。訪れた時間帯が悪く、夜のシチュエーションでしたが、問題なく撮影できます。

 広角でも使えるナイトモードを試してみました。先程と違いシャドウが持ち上げられている印象です。

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 メシも余裕。外光が入るやや厳しいシチュエーションでしたが、バランス良く撮れてますね。ちなみにとんかつは美味しかったです。

 Z Flipの真骨頂はインカメラ。自撮りをするときに折りたたんでしまうと、どこでもスタンドになります。全員がしっかり映ることができます。また、折りたたむと適切なUIへと変化するのも面白いところ。

気になるところ

 気になる点として、電源ボタンの位置が悪いです。折り曲げる、開くときときに触れてしまい、ロックがかかってしまうことがありました。利き手も関係してくるかと思いますが、個人的にはちょっと使いにくいな、と思いました。いっそMacBookのように電源ボタンを排除して指紋センサーのみと割り切ってしまうのも悪くなかったのかな?と思います。

※現行MacBookに電源ボタンはなく、ディスプレイを開くorなにかしらのキーを押すと起動します。エマージェンシーはTouch IDが兼ねます。

 ガラケーのように片手でパカパカは厳しいです。指を入れて開こうとすると、ディスプレイ側にもバッテリーが入っている関係で重たくなってしまい、うまく開かないor重さで持っていかれそうになるのどちらかでした。Panasonicのワンプッシュオープンのような機能があれば……と思いますが難しそうですね。

 閉じるときは画面を親指で押してたたむイメージかと思います。これ、フレキシブルなディスプレイでやって問題ないのか……?とちょっと不安になってしまいます。

周囲の反応は良好

 ギークな人間からすると、Z Foldシリーズと比べると、正直、面白みに欠ける印象もあるZ Flipですが、一般の反応はどうなのか?

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 試しに仕事やプライベートで紹介してみましたが、意外と好印象。「ディスプレイが折り畳めることに驚いた」「持ってみると小さくて軽い。開くと大画面。良いね。」「胸ポケットに収まっちゃう」「段差は気にならないね、いいじゃん」などなど意外と好評のようです。

 ただ18万という価格を伝えると「流石に買えない」「高すぎる」と厳しい声……。やはりネックは価格になりそうですね。

総評:これぞ縦長化への回答

 非常に惜しいデバイス。問題は価格と耐久性か。

 Z Foldはスマートフォンとタブレットを兼ねますが、Z Flipは縦長化をするスマートフォンの一つの答えと思うとしっくりくると思います。

 16:9が主流だった市場はノッチを備えて18:9が増えました。しかしよりマルチタスクに特化した21:9が今後トレンドになりそうです。21:9の7インチ近いスマートフォンをポケットに入れると座りにくい、折れそうなど利便性・耐久性の面で結果不便になってしまいます。

 しかし、予め畳んでしまえばこの両方を解決しつつ、機能はそのまま。形状もコンパクトになり持ち運びやすくなりました。

おなじみのパワーシェアも使えます。

 最大のデメリットはやはり価格になりそうです。1世代遅れのカメラを採用したり、デュアルカメラに縛るなどコストダウンを図っていますが、やはり18万は手が届かない価格帯です。もう少しコストダウンが可能になり、10万前後で気軽に買えるようになると、ちょっと買ってみようかなと思えそうです。

 折りたたみという点で気になるのが耐久性。果たして2年、3年毎日開いたときにどれほど傷が入り、ディスプレイが消耗するのか。まだ新しいジャンル故に手を出せるのが一部の人に限られそうです。

 また、日本向けとして端末をリリースするのに何故かFeliCaが非搭載な点が惜しいです。おそらくこの価格帯の端末を購入するユーザーはあと1万くらい高くてもFeliCa対応している方が納得して購入するかと思います。特にZ Flipはコンパクトな筐体でサブディスプレイ搭載。FeliCaが載れば利便性も大きく向上しそうです。

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