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これを買え、2020年おすすめスマホ!特選・非推奨も紹介

 2020年も大量にスマートフォンを購入しました。その中でもおすすめのスマホをご紹介します。

 また、せっかくなのであわせて特筆すべきスマホやおすすめできないスマホも選出しました。これでも絞った方なのですが、目次が長くなってしまい恐縮です。

これを買え!2020年おすすめスマホ

 これを買おう、イチオシ!そんな機種をご紹介します。

ベストバイ「Galaxy S20 5G」

 「もうね、目次長すぎ。記事読むのめんどくさい。万能、そつなくこなせる、一番いいおすすめを、今すぐ一台だけ教えろよ

 そういうせっかちな人のために最初に教えます。それがGalaxy S20。はい、これで決定なので買ってきて。

 理由を言います。これが王道だからです。Androidメーカーとしてはシェアトップ。そして今や老舗の部類。ノウハウ・企業規模・技術力が違うし、ソフトウェア開発に対する投資規模もトップクラス。なので「あ、この機能すげーな!」と他社スマホで思っても、意外と似たような機能がGalaxyにある場合がちょくちょくある。マルチウィンドウもXperiaよりカスタムセットが多く設定できて使いやすいし、MIUIほど浮気特化はしてないけど十分な機能を備えたセキュリティフォルダもある。

 カメラも当然いい。Huaweiみたいに「技術が一点突破で超すごくて、でもクセ強め」ということはなく、万人受けするiPhoneに近い傾向。それでいて機能は多い。

 もちろん上位のS20 UltraNote20 Ultraも素晴らしい機種ではあるんだけど、15万円とか日本キャリアがつけてる値段が狂ってるせいでおすすめできない。一方でS20は普通の価格。ミリ波には非対応だが現状エリアもないし5G Sub6で十分。しかも持ちやすいんだな、これが。幅69mmだし、重量も163gしかない。画面サイズも6.2インチ。大きすぎず小さすぎない。どうしても気になる人は、店頭でS20とS20+を比べて、好きな方を買えば良し。

 もちろん、筆者がおすすめしたいのは大画面映画スマホだったり折り畳みタブスマホだったりするんですが、「そういうのいらんから一番のやつ教えろ」という人には、はい、これで十分。当たり前のように防水防塵FeliCa対応。コロナ禍で使い物にならない顔認証一択ではなく、画面内指紋認証もアリ。これで間違いなし。

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みんな待ってた本格派にして攻勢の一台「SIMフリー版 Xperia 1 II XQ-AT42」

 ずっと見たかった、ソニー本気のXperia。

 素晴らしく美しい筐体デザイン。情報量に比して持ち易い、マスモニ品質の映画ディスプレイ。良好な電源ボタン兼用の側面指紋認証センサー。上品な画作りの24mmカメラとワクワクするPhoto Proと旅先での本格動画撮影が楽しいCinema Proで、カメラの楽しさがギュッと凝縮。唯一無二の強力な物理シャッターキー。復活したイヤホンジャックもじっくり聞くと音質もなかなか。無線充電・急速充電対応で、使ってみると実は電源系も優秀。

 弱点は、夏場の炎天下で4K HDR動画連続撮影をすると停止することがあるのと、60Hz駆動ということ。

 SIMフリー版登場でデュアルSIM・ストレージ倍増・超クールなフロストブラック追加・キャリア外販路でネックだった「割賦と保証」をソニー自ら提供開始で解決という、攻めの一台であることから、本機をおすすめとして推奨させていただきます。特にフロストブラックね。スベスベ手触り良いよ。

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待ちわびた理想の折り畳み「Galaxy Z Fold2」

 これぞ待っていた理想の折り畳みスマホ。

 折り畳みスマホGalaxy Foldのネガを潰したZ Fold2。前面はベゼルレス化で超縦長。メインディスプレイは120Hzに対応。ヒンジ部はさらに強化され角度もつけやすい。スタンド不要で運用できる。折り畳みならではのマルチタスクや体験を実現するUI/UXも順当に進化。マット素材も高級感あってよし。大満足の一台、もう折り畳み以外いらねーじゃん!タブレットとスマホが一台で済むぜ。

 使ってるのは国際版ですが、落としても意外と壊れませんでした。内側は脆弱ですが、外側やヒンジは頑丈。不満は充電スピードぐらい。

 国内版が高すぎる割にはFeliCa/eSIM/他社プラチナバンド非対応というのが解せない。全部対応した上で高いなら、国内版を買うのだけれどね……。

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研ぎ澄まされたコンセプトの勝利「Rakuten Mini」

 オタクが大好きな小さいガジェット。というだけではない。コイツは唯一無二の機種。なぜならデジタルデトックスのための機種だからです。

 ネットを極力忘れて生活したい、だから指紋認証が無くてロック画面解除に手間がかかるのもOK、いざという時のGoogle Mapや通話待受などが使えれば十分。なので圏外の多い楽天モバイルでも、むしろ好都合というわけ。

 でも都市部だと電車ぐらいは乗るよな、買い物はするよな、というわけでFeliCaを搭載してSuica対応。楽天モバイルでもいいわけですよ、なぜならQRコードは圏外だと使えませんが、FeliCaに予め電子マネーをチャージしておいてオフラインでも使えるわけですから。これ、企画した人は天才です。電気通信事業法範囲内で0円端末として売れる2万円の価格も絶妙。楽天モバイル第一号オリジナル端末としてこれほど相応しいコンセプトの機種はない。

 メイン機とは別に用意する、休日にリフレッシュするための機種。メイン番号からRakuten Miniへの電話番号転送をかけるか?メイン番号も楽天モバイルに移してeSIMで日によって変更するのか?など運用上の工夫は必要ではあるものの、コンセプトに共鳴できるなら挑戦してみる価値はあります。

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価格破壊の爆コスパ5G「Xiaomi Mi10 Lite」

 お手頃スマホを挙げねばな、というわけで有機EL搭載でSnapdragon 765Gのミッドハイ5G端末ながら4万円という爆安ぶりで価格破壊してきた「Mi 10 Lite 5G」。はっきり言ってヤバすぎ。カメラも今風の画質処理で、AIとHDRを駆使した派手めの画が撮れます。コスパよし。

 中華スマホのUIってクセが強くて、評価難しいんですけどね。便利機能充実のMIUIも、ユーザー要望集めてる独自スキンの先行者だけあって「ああ、オタクが理想を詰め込んだんだな……」と、もうこれはこれで完成されてる気がする。海外から輸入してる人には目新しい部分が少なく、色気が足りない機種かもしれないけど、Xiaomiを初めてお目にかかるユーザーには、ぜひ手にとって欲しい一台。めちゃ安いし。AQUOS sense5Gが出ていない現時点では格安5G機で最もおすすめ。

 さて、利益率より数を追うにしても、ブランドの顔となる宣伝塔的旗艦の投入はあってもいいと思います。もちろん、数量を絞るなり、FeliCaを載せて本気で挑むなり、Xiaomiが考え抜いた形でユーザーに届けるのが一番でしょう。そんなこと言ってる間にMi 10 Lite 5Gが価格3.2万円に下がってるな。FeliCa不要ならアリな選択肢。

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2020年 特筆すべきスマホ

 別に「おすすめ!」とまでは言わないが、挙げて語っておきたい機種です。奇しくも、数値化されにくいオーディオビジュアル面に特筆すべき点がある機種多め。来年はおすすめスマホを作ってくれそう。

液晶のシャープ、画面にこだわり抜いた珠玉の逸品「AQUOS R5G」

 MNO四社投入の快挙を達成した「AQUOS R5G」。本機の魅力はディスプレイに尽きます。10bit Pro IGZO液晶は「ああ、今でこそ液晶=ミッドレンジになってしまったが、本来ハイエンド機の美しい液晶ってこうだったな」と思い起こさせてくれます。

 そしてシャープが先駆けて取り組んできた120Hzディスプレイと、「指の弾く動作への追従」ではなく「眼が文字を追えるギリギリの範囲の速度」を追究した、独自の高駆動向きスクロール慣性が、Snapdragon 865 5G、12GB LPDDR5メモリ、256GB UFS3.0ストレージという極上スペックで完璧に動作。スクロール中でも文字が読める。フォントも美しくオートスクロール機能も良い。熟成されたディスプレイ技術と独自機能が、鴻海調達力でいち早く搭載される最強スペック部品で動作。これはひとつの完成形ですらある。

 画面焼き付きもない上にスペックも最強、シャープなので実績豊富な長期アップデートで安心。長く使えるおすすめ機種まであと一歩。しかし今の時代、スマートフォンの価格は、それこそ高級コンデジの買える価格帯であり、実際にデジタルカメラ的に利用するユーザーが増えている以上、カメラ機能は良くて然るべき。そういう意味では、ハイエンドながらもカメラのいまひとつな本機はおすすめとまでは言いにくい。このため「特筆すべき機種」として選定しました。

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中国からやってきたテレビメーカーのスマホ「TCL 10 Pro」

 普段使いの処理性能はゲーム以外十分なSnapdragon 675搭載、約5万円弱の機種ながらも、惚れ惚れするような美しい緑色のすりガラス。マットな質感で指紋のつかない超上質な筐体。突起カメラだらけの市場に抗う、美しいフラット。一瞬「普通に10万円のハイエンドか?」と錯覚させる超高級感。これだけでも手に入れる価値あり。

 テレビメーカーTCLの製品だけあって、非常に美しい6.47インチFHD+有機ELディスプレイを搭載、マイナーメーカーのミッドレンジ機のくせに、DxOMark Displayスコアで大手ハイエンドだらけのランキングに食い込み、ほぼiPhone 11 Pro Maxと同点の上位を獲得という異常ぶりが特徴。

 Widevine L1やHDR10にも対応、画質補正によりSDRコンテンツもHDR相当の色に補正します。「単押し・長押し・二度押し」に各種機能やアプリ起動を割り当て可能な物理カスタマイズボタンも良い。さすがBlackBerry Key2を作ったメーカー。カメラのナイトモードにもしっかりと対応します。

 客を盗撮魔扱いする大手キャリア基準を過剰忖度した馬鹿デカいシャッター音、防水FeliCa非対応などが弱点。TCLのポテンシャルを感じ、もっと頑張って欲しいと思える、非常に面白い個性的な機種。

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あのAppleがオタクに媚びた!「iPhone 12 mini」

 「あのねぇ、5G対応ってことは高速通信できるんだから、それだけ大画面・高解像度・高フレームレートを許容できるというわけ。これからのパーソナルデバイスの未来はファブレット・タブレット・折り畳みスマホでしょ。小さいのが好きなオタク、分をわきまえろよ……」

 そう、普通は5Gのハイエンドコンパクトなんて作らない、特にグローバルワイドに万人の最適解を最大化して売るAppleは絶対出さない。そういうところを突いてくれるのは、本来シャープやソニー、中華メーカーのはず。でも、意外とやってくれてないよね。

 そこをAppleという超大手があえて「iPhone 12 mini」として作ってきた!これは評価するしかありません!

 持ちやすい小型サイズなのにフルディスプレイで狭額縁。対角線上の角なんかにも指がしっかり届く。ポケットへの収まりも非常に良い。arrows 5Gが171.5g、iPhone SE2が155.6g、そしてあの超軽量AQUOS zero2ですら140.5g(筆者手持ち端末の実測値)。そこを実測値133.3gという衝撃。コンパクトにしてこの軽さ。マジでヤバい。

 Face IDのみで指紋認証非対応が残念なので、このコロナ禍ではおすすめとまでは言えません。しかし、オタクや一部日本人ユーザーの熱烈に支持する「小型で高性能」をあえて、あえてやってきてくれた!AppleらしからぬAppleの心意気、ありがとう!!!!!

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予想外、メイン機に使いたい出来「Nubia RedMagic 5S」

 Nubiaの作ったゲーミングスマホ。日本では無名、しかもゲーミング?と侮るなかれ、めちゃくちゃ良い。144Hz駆動、LRトリガーあり、コントローラー接続可能、極めつけは冷却ファン内蔵……ヤバすぎ。

 しかもこれ、案外メイン機として使える。ブラウジングやSNSでも144Hz駆動を発動してヌルヌルで日常利用も楽しめる。ゲーミングスマホはカメラが悪いのが普通でしたが、実はカメラもいい。筐体の高級感もスピーカー品質も抜群。急速充電も中華によくある独自規格ではない超急速USB-PD充電を実現。もうゲームだけじゃもったいない!最高!

 防水とFeliCaどころか、日本語化もまだ荒いし技適も取ってないので、「特筆すべき機種」だけど、Nubiaのとんでもないポテンシャルを感じられる一台。

筆者には好物だが見逃せない甘さもある「OPPO Find X2 Pro」

 OPPO Find X2 Proはスナドラ865、実行12GBメモリ、ストレージも512GBの特盛ハイエンド機種。ベンチマークを連続で回してもハイスコアでニッコリ。独自規格とはいえ65W急速充電。カメラもなかなかバランスは良い。消せないauプリインがほぼなく、ハードウェアは国際版同一型番のCPH2025。対応バンドも多い。シャープが長らく先行してきたQHD+/120Hz駆動の両立に追いついてきたのも偉い。カタログスペック上はFeliCaとQiが無い以外は本当に素晴らしい機種。LG G4以来の所有欲を満たしてるレザー背面で、まさにこういう高級感のある特盛スマホを待っていました。とてもお気に入りです。

 しかし電池持ちはけっこう悪く、まあ高駆動高解像度を堪能できる機種なのでそれは目をつぶるとしても、独自のColorOSによりソフトウェアのクセも強い。Android端末で一般的な物理キー二度押しでのカメラ即時起動にも非対応。音量ボタンがシーソー式ではない上に真逆に電源ボタンが配置されており誤操作しがち。エッジ付近の長押しができないなど、エッジ制御のソフトウェア処理が甘い。これは最新のアップデートも適用しても少なくとも私の機体では直っていません。軽めのゲームアプリで落ちる場合があり、1度目は省電力モードが有効化されていたので、それ以降使わないようにしていたものの、その後また落ちるというケースに遭遇。タイトル依存の問題なので個人的な不満なのですが、せっかく楽しみにしていたWoT Blitz内設定で120fpsモードを選択してもなぜか描画が60fpsに。

 正直、本機を「おすすめしない機種」とすべきか、この記事を仕上げる最後まで迷いました。しかし個人的には「電池を2つ並べて並列充電」や「フレーム補間処理を行う独自画質処理エンジンを搭載」といった工夫・個性が、往年のSonyの電子手帳CLIEを思い出させ、ドツボ。並列充電のVZ90やHandheld Engine的なね。特に専用チップは今の日本メーカーには難しくなった贅沢。動画視聴におけるフレーム補間の出番は、単純なカメラワークのパン・ティルト(カメラ側の角度は動かず上下移動するシーン)や、アニメなどで被写体が単純な横移動をする場面など、機能する場面が極めて限られる控えめなものですが、おかげで破綻する場面はほとんどなく、それでいて滑らかさを得られるので面白い。短所を補ってあまりある独自性や長所から「特筆すべき機種」として選定しました。

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2020年 おすすめしないスマホ

ワーストバイ「arrows 5G」

 ハイエンドにしては性能が低くカメラは最低。フラッグシップにしては筐体に高級感がなくバイブ振動は感触と音が下品。ゲーミング用としてはスピーカーが低品質で充電にも工夫足りず、長く使っているとエッジのソフト処理にもやや甘い部分を感じる時があり、画面は低駆動で巨大パンチホールがプレイの邪魔。このクラスの機体が具備すべき要素をことごとく欠いており、粗も目立ち、高い価格に全く見合っていません。

 ミリ波対応は秀でた点ですが、利用できる場所がほぼないに等しい。ミリ波対応で選ぶならGalaxy、国内メーカー5G機ならAQUOSかXperiaがおすすめです。特にミリ波対応でなくてもよければ、Galaxy S20はほぼ同等の薄さながらarrows 5G以上に軽量163gで片手操作も容易です。

 世の中の素晴らしい最新ハイエンド/ゲーミング/フラッグシップスマートフォンたちは、単に安物品質の機種にSnapdragon 800番台のチップを載せただけでは決してないのだ、という当たり前の事実を、改めて実感させてくれるという意味では良い機種です。

GMSなしが悔やまれる「Huawei P40 Pro」

 本機は最高に素晴らしいカメラ性能。望遠、夜景、失敗の少ない強力な手ブレ補正は圧巻。

 突き抜けているがゆえに色再現性がイマイチになるシチュエーションが散見される、AIのクセが強すぎるという弱点こそ抱えていますが、単にカメラのみで選ぶのであれば驚異的。改めてiPhone 12 Pro Maxとの比較テストも実施しましたが、やはりHuawei P40 Proはトップクラス。

 EMUIは、P30 Pro発売当初まではアニメーションに気持ちよさが全く無かったのが、アップデートでかなり改善され、本機の90Hzには非常によく最適化、動作感が心地いい。急角度のエッジでも誤作動防止制御がよくできてる。フロントデュアルカメラ穴は邪魔すぎるが、それを除けば良い。

 一方で、米国の制裁によってGMS(Google Mobile  Service)を利用できないことが最大の弱点。Googleのコンポーネントに依存するアプリは多く、動かないものは少なくありません。例えばHUAWEI AppGalleryにて正式配信を果たしたLINEですらトーク内容の同期/バックアップはGoogleに依存しているので、本機に乗り換えるとこれまでのLINEトーク履歴は自動移行不能となり、手動でファイルを転送するハメになります。

 どこで問題が生じるのか予期しきれません。新作アプリ・ゲームが出ようがおそらく大抵使えません。一般的なユーザーには、全くおすすめできないのが現実です。ギークが特性をよく理解した上で、カメラ目的のサブ機として買う分にはありえるのですが。

moto e6sなどメモリ2GB以下の機種

 常に進化を続けるOSもアプリも、時代とともに重くなります。Android OSでは3GBでも余裕のない昨今、もはや2GBは限界に近いです。今期でいうとmoto e6sがメモリ2GBです。

 Googleは2020年第4四半期以降、Android 10以降でメモリ2GB以下のスマートフォンには、軽量版OS「Android Go」搭載を義務付ける見通し。2GBで厳しいというのはGoogleも認めているようなもの。

 「わしは電話とSMSしかしないんだが、ガラケーは嫌、簡単スマホも嫌、周りの御老人仲間に今風のスマホを使ってるところを見せつけたい」といったハイカラなおじいちゃんなら、moto e6sは安いですしピッタリ合う可能性はありますが、そうした事情がない限りは避けたほうが無難です。スペックはギリギリよりも余裕がある方が、長く使えますよ。特に、少しだけ予算を増やすと、メモリもCPUも良い感じのmoto gシリーズだって買えますからね。ぜひ、そちらを買いましょう。

防疫無視でボッタクリ「AQUOS sense4 basic」

 ぶっちぎりの高コスパモデル「AQUOS sense4」。3万円の価格帯でアリ、爆売れ間違いなしの覇権確定機種。派生機の「sense4 lite」もeSIM対応で注目のモデル。しかし、Y!mobileの「sense4 basic」は別です。買うな!

 税込3万6000円、つまりsense4よりも高い価格設定にも関わらず、実行メモリは4GBから3GBに減量、SIMはシングルSIM、そして指紋認証非対応。せっかくsense 4は前面の押しやすい位置に指紋認証が載ってるにも関わらず、あえて排除。

(指紋認証センサーが無くなり、前面下部ベゼルはただの空白に)

 指紋認証非対応で顔認証一択のiPhone 12シリーズも、防疫と実用性を両立できないことから個人的にはワーストバイに入れてもいいんじゃないかと思ってしまうぐらいの勢いですが、コロナ拡大時期と開発開始時期のズレ、そして顔以外の認証手段を増やすことによって損なわれるセキュアさ。捜査機関の命令を拒否してでもユーザーのセキュリティを優先しているAppleの企業姿勢、こだわりを考えれば、簡単に指紋認証を搭載するのが難しいのも、わからなくはないのです。

 しかし、AQUOS sense4は指紋認証を搭載しているのに、sense4 basicはわざわざ削っているのですから、言い逃れできません。キャリアが安く調達し、高く売りつけ、そしてキャリア値引きをフルに使って安く売っているように見せる、値段がわからないユーザー向けの機種です。「そういうのもあってもいい」という意見もあるでしょうが、そこは削るべきじゃない。あえて言います。買うべきではない。ちゃんとベースモデルのAQUOS sense4を買うべき。キャリアのセット割を得たいのであれば、他社販路でAQUOS sense4を買うべき。

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