CLIE UX50やCyber-shotをも思い起こさせる回転カメラギミック。
Samsungが、世界知的所有権機関(WIPO)に「ヒンジ部に回転式カメラを搭載した折り畳み式電子機器」の特許を申請し、認可されていたことがわかりました。
LetGoDigitalによりますと、この特許は2021年1月14日に申請され、7月22日に通過・公開されたとのことです。WIPOに提出された資料内には、ヒンジ部にデュアルカメラを搭載する折り畳み式デバイスのイメージ画像が添付されています。
イメージ画像を確認すると、確かにヒンジ部にデュアルカメラが搭載されていることがわかります。どうやらこのカメラは回転する機構を持っており、外カメラだけでなく内カメラとしても利用できるようです。
また、カメラの位置が変更されると、背面に搭載されるカバーディスプレイのサイズを大きくすることができます。イメージ画像のデバイスは、現行機種「Galaxy Z Flip 5G」のカバーディスプレイ(1.1インチ)と比較しても格段にサイズが大きく、折り畳みスマートフォンを開かなくても、より多くのコンテンツを画面に表示することができます。
しかし、欠点も。カメラがヒンジ部に埋め込まれると、どうしてもヒンジ部が巨大化してしまいます。イメージ画像の折り畳みデバイスでは、ヒンジ部が大きくなった結果、折り畳みスマートフォンを開いた状態にするとヒンジ部が突出してしまい、デバイスを机の平面上に置くことができなくなっていることもわかります。
このヒンジ埋め込み型回転式カメラは、実用性や利便性が低いため、実際に将来のGalaxy Z Flipシリーズに搭載される可能性は低いとみられますが、カバーディスプレイのサイズアップについては、昨年にも大きいカバーディスプレイを搭載したGalaxy Z Flipの特許が申請されるなど、前向きに検討されているようです。
なお、今回確認された特許は、2021年8月11日に発表が予想されている「Galaxy Z Flip3」のものではなく、あくまで将来のGalaxy Z Flipシリーズで使用される可能性のある特許だという点に注意が必要です。