HTCは、ユーザーの動きを認識する新型トラッカー「VIVE Wrist Tracker」を発表しました。手首に取り付けることで、利用者の動きをVR内に反映します。
同デバイスは、スタンドアローンVRヘッドセット「VIVE Focus 3」向けの製品で、同社によると、サイズは専用コントローラーより85%は小さいとのこと。
Wrist Tracker(手首トラッカー)という名前ですが、エアガンやバットといった物品にも取り付けOK。これらの品々を「取り込む(トラッキングする)」ことができます。そういった意味では「VIVE トラッカー」の発展型とも言えそうです。
「VIVE Focus 3」には、手の動きだけで操作ができる(=コントローラー不要)のハンドトラッキング機能がありますが、「VIVE Wrist Tracker」を使うと、パフォーマンスが大幅にアップする模様。
デバイスの動きを予測することで、腕(とトラッカー)をヘッドセットのカメラ外に動かした際にも、しっかりと認識します。ちなみに、トラッカーの動きの予測は、IMU(慣性計測装置)のデータと力学モデルから行うとのこと。
「VIVE Wrist Tracker」は、アメリカでは2022年前半に発売予定。価格は129ドル(約1万5千円)です。今のところ情報は出ていませんが、もし「VIVE トラッカー」と併用できるなら更に便利そうですね。国内向けの価格や発売時期の発表が待ち遠しいところです。