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拡張現実で業務効率化。米国陸軍が機器メンテナンスにAR技術を活用

US-ARmy

 米国陸軍は3/10、米ジョージア州フォートスチュワートの第3歩兵師団軍に「拡張現実ヘッドセット」を配備したことを発表しました。AR/MR/VRに関する情報を中心に扱う海外サイト「XR TODAY」が伝えています。

 3/4にフォートスチュワートで行われたAR活用に関するイベント「The Augmented Reality for Maintenance Training Executive Demo and Information Day」では、主要AR開発企業であるMicrosoft、Taqtileの他、ジョージア工科大学といった企業らが集まり、ARを軍事機能に活用している兵士たちと、更なる拡張現実の実装についてアイデアを出し合ったとのこと。

 第3歩兵師団副司令官のマイケル・ヘフティ氏は、「複雑化する軍事機器の修理を、いかに効率的かつコストを抑えて実施するかが課題であるが、ARを使えば、作業している機器の実物を画像として現実に重ねて見ることができるため、より早く、効率的な修理が可能になる」と、軍事機能へのAR活用に強い期待を示しています。

 また、イノベーション担当副官のベン・マクファーリン氏は、当該イベントで実際にこのヘッドセットを使い、「追撃砲発射システム」のメンテナンス作業を実施しました。このシステムの予備知識がなかったにも関わらず、ARディスプレイのダッシュボードから見ることが出来る取扱説明書や解説動画を活用したことで、経験のないメンテも問題なく実施することができたとのこと。

 マクファーリン氏はこのヘッドセットを使用する前「かなり衝撃的」と操作に不安を抱いていましたが、実際に使ってみると「とても簡単に操作できた」とのこと。同氏は今後、どんな作業でこの装置が使えるかを模索・検討していき、より多くの兵士・聴衆に「将来的にどのようにこのAR装置を活用・飛躍させていくかを伝えていきたい」と述べています。

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ARヘッドセットを使用するベン・マクファーリン氏

 米陸軍は、Taqtile社と遠隔保守作業の統合契約を結んだり、Microsoft社と統合視覚補強システム(IVAS)ヘッドセットの開発を進めたりと、先端技術に積極的。軍隊に問わず、多くの国や企業でも、古い考えにとらわれることなく新たな技術を活用し、業務効率化・コスト削減などを図っていけるといいですね。

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