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Rakuten Hand 5Gに4万円の価値はあるか?

 刺さる人は買うべきだけど。

 Rakuten Hand 5Gを発売日に購入して使っています。結論から言うと4万円の価値を見出すのは少し厳しいです。

 Snapdragon 480 5Gを搭載しており、処理性能はSnapdragon 720Gからそれほど落ちておらず、HD+解像度ではあるものの、動作感は個人的には許容できるギリギリ。アプリの起動や切り替えなど、若干のもたつきが気になります。

 最も気になるのが、画面のゼリースクロールです。縦にスクロールするとグニョグニョと伸び縮みし、横にスクロールすると上の方が遅れて描画されます。

 おそらく本機はパネルが逆向きに配置されており、上から行われるレンダリングと下から行われるリフレッシュが噛み合わないのではないかと推定します。iPadのように大画面高解像度の端末でこの現象が起きるよりはマシですが、それでも個人的にはけっこう気になります。

 2万円だと多少の粗は許容されます。幅狭で小型、縦長軽量。これで2万円でおサイフケータイ対応というRakuten Hand初代は、ただただ素晴らしいの一言でした。

 しかし後継となるRakuten Hand 5Gは、初代にあったゼリースクロールなどの問題は特に解決しないまま4万円へと価格を倍増してしまったため、正直モヤモヤします。

 画面内指紋認証は光学式で精度や解錠時間はいまいち。

 プリインストールには大量の楽天系アプリ。これもおせっかいです。とはいえ他社はシステムに深く組み込まれて悪さをしたり消せなかったりするものもありますから、消せるだけ全然いいですけどね。

 現代のスマホで重要なのはカメラ。それでもカメラが良ければ4万円でも競争力があったと思いますが、それほど良いわけではありません。

 光量が多くないと合焦や手ブレへの不安が残ります。画質もよくありません。夜景はノイジー。

 夜景モードも備えてはいるもののいまひとつ。以下、価格帯が違いすぎて比較として適当ではないのであくまで参考程度ですが、右がPixel 6 Pro。

 以上のように、4万円では物足りないと感じます。

 とはいえRakuten Hand 5Gには「圧倒的な持ちやすさ」という最大の強みがあるのは事実。

 最近ASUS Zenfone 8やGalaxy S無印、Xperia 5によって価値が評価されている「幅狭ハイエンド」だって所詮は幅70mm弱に過ぎません。Rakuten Hand 5Gは幅63mmですからね。あの名機Xperia CompactやAQUOS Compactすらも下回る幅。BALMUDA Phoneも小さいとは言っても幅があります。

 片手操作を容易に完結できる、でもJellyやRakuten Miniほど小さくない。そう、片手操作という観点ではこれが最強すぎるのです。

 こんな個性的な機種が、初代はストレージ容量64GBと使いにくかったのですが、Rakuten Hand 5Gでは128GBへと増量。5Gにも対応。そして防水にも対応。

 これまでRakuten Handを単に安くて面白い優秀なサブ機として評価していた人には、本機はイマイチかもしれません。しかし、安くて面白いとRakuten Handに釣られて買ってみたら、「こんな持ちやすい機種は他にはない、最高すぎる!メイン機にしたい、でもストレージや非防水、5G非対応なのが物足りない……」そんな風に不満を抱えていた人には、まさにこれ。刺さった人は絶対に買いましょう。今後も定番シリーズ化して欲しいなら尚更です。

 そういう意味では素材質感を変更してみたり、少し変化球の色展開を増やしてみたりしていたら、 初代ユーザーも欲しくなったのではないかなという気がします。変化が乏しくてもったいないですね。もちろん白黒の基本色に、楽天らしいクリムゾンレッドの3色がベストというのはわかるのですが。

 高くなってしまったとはいえ、楽天モバイルとのセット契約ならポイント還元などもあってお得に手に入れられるので、還元対象の人は検討してみても良いと思います。

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